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第37詩集 自分ポートフォリオ



その先

 

 

十二月の商店街

大きなケーキの包みを

提げて帰る人

その先にある笑顔

 

駅からの上り道

黒い服を着て

斎場に向かう人

その先にある涙

 

待ち受けているものは

そうかもしれないし

そうではないかもしれない

歩みの先に

野良猫のくしゃみ

 

思っていることと

起きること

それはいつも

違っていたような

 

いいことも

悪いことも

描き方ひとつで

どうとでもなるクレヨンの絵日記

 

赤いデイゴの花咲く家の

夏の日差しのあの人に 

もしまた会えたなら

この道でよかったのだし

よしんば会えなかったとしても

次のデイゴの花咲く時期を待てばいい

 

 

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おろし金

 

 

踏切を渡ったら

金属の古びたおろし金が道路に転がっていた

なぜに いつ 誰によって

二十歩ぐらいおろし金について考えて歩いていたが

ま どうでもいいか

考えたってつまらない詩がひとつ書けるだけ

 

その先を考えて三十歩四十歩

おろし金を放り投げたり

踏みつぶしたり

人肌を酷く削ったり

そんな風にこねくり回すのは

もう三十年も前にやっている

そうしたってちょっとした詩がひとつ書けるだけ

 

もっと先を考えて五十歩六十歩

言語における究極の黄金比率

そこまで行った人が

きっと今日の文芸コンクールの表彰式に出席している

 

ま いいか

朝から雨だし

天才か物狂いの域にまで到達したとしても

いただける賞金は数万円程度

あの苦しみをお金に換算できようものか

 

夫は笑う

「それを負け惜しみという」

 

 

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意識を保つ

 

 

文字にゲシュタルト崩壊があるように

太極拳にも同じようなことがある

 

すなわち

何も考えずに

スルスルとやってきた動作が

一つの重心移動

一つの手の動きに違和感が生じたら最後

次の動作が立ち行かなくなる

ということが

 

脊髄反射的な無意識域

または

完全な意識域にいるときは

そんなことは起きないが

その中間にいる時が最も危ない

 

右だったか左だったか

後ろだったか前だったか

考え始まると

思考が先にバランスを崩す

 

流れの中で

素早く崩壊を食い止める

この腕の形 足の位置

緩やかに振れる重心

意識の極み

イメージが一歩先を行く

最も正しい静止画像として

 

 

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What・・・

 

 

おとといの早朝

小学校下の雑貨屋の前に

七十代ぐらいのおばあさんが立っていた

そばを通り過ぎようとしたら

「今何時ですか」と訊かれた

「七時十五分くらいです」と答えると

「今日は何曜日でしたっけ」と訊いてくる

「水曜日です」と答えたら

「ああ そうですか ありがとうございます」

とにこやかにお辞儀をされた

「いいえ どうも」と言って私は先を急いだ

振り返ったら

おばあさんはまだそこに立ったままだった

 

今日の午後

買い物に行く途中

浄水場の歩道の縁石に

やはり七十代くらいの別のおばあさんが座っていた

そばを通り過ぎようとしたら

「今日は何日ですか」と訊かれた

「ええと十月三十一日ですね」と答えると

「今日は何曜日ですか」と訊いてくる

「土曜日です」と答えると

「土曜日? 土曜日ね」と言って

「ありがとうございます」と

座ったままお辞儀をされた

振り返ったらおばあさんは

縁石から立ち上がったところだった

 

気がかりが残る

その先に立ち入ったら

いらぬお節介 と不興を買うのか

それとも立ち入るべきだったのか

 

what time?

what day?

what week?

what month?

次に会うおばあさんには

年号を訊かれるのか

または緊急的な要素も含んだ

where am I?

who am I ?

がくるのか

いかなる疑問にも

応じる用意はある

求められれば介入し対処する

急ぎながらも

そんなつもりで

私はいつも歩いている

 

 

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洋品店にて

 

 

白髪の婦人が洋品店で

幼児の服を店主にみつくろってもらっている

「娘の友達のお子さんに」

「箱に入れてきれいに包装して」

「お線香を送ってくれたので」

そして何気ない口調で

「娘がこの夏亡くなったので」

 

少し離れたところで

私はそれを聞いてしまった

私はちらりと視線を走らせる

白髪の婦人の

おだやかな顔の下に

夏の間中流し尽くした涙が

隠されてはいないか

 

私には

そこまで人の心を読み取る力が無いので

表向きは

贈り物の包装に手間取っている店主と

それを微笑みながら見ている白髪の婦人と

レジ待ちで店内をうろついている私との

どこにでもある平和な洋品店の一コマでしかない

 

しかし三人の心の中には

若くして亡くなったのであろう女性の影が

消えがたく染みついてしまっているのだ

 

 

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本日は晴天なり

 

 

悲しみや苦しみが

創作の原動力になるというけれど

これ以上

黒歴史やトラウマを

掘り起こしたくないので

言葉の選び方も

即断的になる

そうなると

どんどんふわふわになって

いわゆる「立派な現代詩」からは

かけ離れていくけれど

書くことが楽になって

読み返すことも楽になって

苦しくないし悲しくない

狂気

とやらとも無縁になって

いいんじゃない?

無理して槍のてっぺんに登らなくても

健康診断で正常値を目指すように

詩においても適正値を探り寄せて

そうしたら

詩はどんどん心の迷路から抜け出せるようになる

えぐったり掘り下げることで確かに深くはなるし

深ければ深いほど

高邁なことを言えた気になるけれど

たいがいは

深くなりすぎて頭から大落下

足の先っぽしか

誰からも見えなくなっている

 

だから

よく晴れている今日は

「本日は晴天なり」

「ああ いい気分」

それで終わり

それでいいんじゃない?

それで終りにできなかった日々も確かにあったことを

消し難く脳裏に深く沈めたままで

 

 

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スーパームーン

 

 

十五夜の次の日

月が地球に最接近して

極大になるという

その月はスーパームーンと名付けられ

ニュースの人もこの時とばかり

スーパームーンスーパームーンと連呼している

ああそう スーパームーン

聞き流そうとしつつも内心ちらりと思う

セーラームーンとスーパーマンが合体したみたい

 

その夜

夜中になってもなかなか帰ってこない猫を

いつもの駐車場に迎えに行き

胸に抱いて帰ってきた

天頂に

虹のような彩雲のおぼろを突き抜けた

真っ白に輝く丸い月

猫を抱いたまま少し立ち止まった

この月を何と呼ぼう

ゆかしくも古めかしい漢字で呼びたい

猫も目を細めて大きな月を振り仰ぐ

 

この月の光の下

どこかの町の少年が

同級生の少女をナイフで刺したという

「殺して」という言葉のままに

lunatic

濃い影が足元に倒れ

いつもと違う妙な明るさ

幸い私の手は

あたたかくて重い猫を抱くので精一杯

 

玄関に入って猫を下ろしたら

もう月のことはどうでもよくなって

おやすみ 猫も私も箱の中

今宵の月はカタカナの冠をはずせないまま

明日の夜へと回っていく

 

 

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正月の挨拶

 

 

今年は誰にも

年賀状を出さなくていいので

十二月がいつもより広々としている

 

この正月 個人的に

おめでとうございますは禁句

人に言われたら

今年もよろしくお願いしますとだけ

言っておけばいいだろうか

 

年を越せなかった人は

あちこちにいて

どこの家の正月にも

おめでとうを言えない年がある

 

あなたは

言っても大丈夫な人?

訊くこともできないので

相手の出方を待つ正月

出会いがしらのまず第一声は

「あけおめ」と「ことよろ」の間を

一呼吸遅れで揺れ動く

 

 

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切りたくなる

 

 

早朝の散歩

よその家々の庭木がつい気になる

真夏を過ぎて

もうそろそろ剪定が必要な木々が

あちらにもこちらにも

 

ご夫婦とも施設に入ってしまって空き家・・・

そんな立ち話も聞こえてきて

 

剪定ばさみと高枝切りばさみを持って

パチパチと切ってまわりたい

ツンツンを切って高さをそろえたい

 

見渡せば

果てしなく膨大な仕事の山

言ってくれればすぐにでも切りに行くのに

やる気まんまんのこの気持ち

今だけですぞ

足腰がまだしっかりしているこの今だけ

 

かといって振り向いてよく見れば

自分の家の庭木だって

いかんともしがたく屋根より高く

もはや素人が手を出せるレベルではなく

 

いつでも切ってやるよと

言ってくれる人が現れないものか

(夫以外で 素人には危険)

十メートルの高さがOKな猛者求む

時給については応相談で

 

 

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ノーサンキュー

 

 

 

通りすがりの教会の掲示板に

お言葉の紙が張り出されていた

 

『「たとえ山々が移ろうとも

川が移ろうとも

神のあなたへの愛は

移ろうことはありません」と

あなたをあわれむ神は

仰せられています』

 

おやおや 知らぬ間に

神にあわれまれてしまっていたよ

 

永久不変に愛してくれて

本当に有り難いことだけれど

あわれみは今のところノーサンキュー

 

あわれまれなくてはいけないことなど

ひとつもないぞ 

ないはずだけど・・・ 

ええと でもなにかあったっけ? 

神の目からは一体どう見えているのよ と

首をかしげかしげ早朝を歩いていく

どうもどうも心配してくれてすみませんねえと思いながら

 

 

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自分ポートフォリオ

 

 

自分を語るならば

一日のうち午前中は

剪定と収穫と草むしり専門の自宅園芸士である

そのほかは

人に教えられないこともない気功法と太極拳の使い手である

そう恥ずかしくなく言い切るために日々の練習は欠かせない

そして

姑専用の看護師兼介護士兼家政婦である

孫がいたなら保育士の役目も加わるのだろうが

その予定は残念ながら全くない

自宅での校正作業が入るときもある

できることは人に頼まず何でも自分でやる

空いた時間は散歩かゲームか映画鑑賞

書道やギター練習も近々開始する予定

これで結構完結している

青白き文系だった私が

いつのまにか体育会系になっている

詩に費やす時間は

一日のうち三十分あるかなしか

詩が一日の全幅を占めていたころに比べて

まあ なんて健康的!

 

しかし諸々の活動も

家族家庭が安定していればこそ

この前 夫が携帯を忘れて山に行った

午後になっても連絡がない

私はにわかに焦り出す

財産保険税金等 ああ ちゃんと聞いておけばよかった

姑の体調にも不穏な波があったりして

急に何かができなくなることもあるかもしれない

そんな心配がある時は

日常が滑らかに回らなくなる

 

私が丸いポートフォリオを描けるように

みんな 元気で無事でいてください

 

 

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十月の終り

 

 

ススキ

ナナカマド

コスモス

 

見てきた季節を

斜め後ろに語りかける

父が亡くなって三か月

まだそんな日の数え方をしている

 

並んで歩くことがあったとしても

たいして話もしなかった

父と娘のそんな関係

珍しくもないのだろうけれど

もっとにぎやかな

おしゃべり娘の方がよかったですか?

 

そういえば

伝えることがもうひとつ

あちらの門扉で

カボチャがニヤニヤ笑っている

それは鮮やかな

目がくすぐったくなるような

だいだい色で・・・

ひ孫でもいたら

お菓子を準備してくれたでしょうか

 

 

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救いたい命

 

 

2ちゃんねるのサイトを

だらだら見ていて

「人は救える命は救いたいものだ」というスレッドに目が止まった

父に関して

家族は「救える命」だと思っていたし

担当の女医は長年の経験から「救えない命」だと思っていた

意思表示のできない数週間数か月の延命など

何の意味も無いと

その齟齬が

あの最期近くの日々

互いの不協和音となっていたのだと思った

 

家族にとって

「救いたい命」でありつづけた父

動いていてしゃべっている姿を見て

もう栄養を入れても意味ないからとは思えなかった

違う医療に出会っていたなら

まだ生きていてくれたかもしれない

けれどそれが父にも家族にも幸せなことであったか

 

控えめな声で 今は

否 と答える

あの時終りにしてあげられて よかったのだと

 

 

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母に

 

 

父も母も若い頃

それぞれ別な人との見合い話があり

互いの見合い相手はその後

どちらも三十代で早死にしてしまったそうだ

それを思えばこの結婚はラッキーだった

 

二人でずっと親友のように生きてきた

母はある時そう言った

父の他に誰も友がいないとも言っていた

 

互いに長生きだった分

一人で生きることに慣れていない

父が一人残っても

こんな風に母と同じように

沈み込んでいただろうか

 

仕方がない

それでも早いうちに伴侶を失わないで済んで

とてもラッキーだったのだ

いろいろと凸凹な二人ではあったが

二人で長い間一緒にいられたのは幸せな事だった

 

そう思って

感謝しながら日々を過ごしてほしい

何か一人でもできる楽しみを探して

これからもずっと生きていてほしい

それに息子 娘もとりあえず元気でいることも

感謝のひとつに加えてはもらえませんか

 

 

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何かいいこと

 

 

足を引きずって

散歩する金物屋のおじさんに

何かいいことはないかねえと

寂しく問いかけられて

もうすぐ桜も咲くしと

笑いかけてはみたけれど

ほしいのは

そんな言葉じゃないのだろうし

 

宝くじでも当たらないかな

大きな賞でももらえないかな

濡れ手に粟の

棚からぼたもちの

何かいいこと

今すぐ幸せな気分になれる何かいいこと

 

溜息をついてよろよろと帰っていく

金物屋さんの後ろ姿を見送っていたら

なぜか村山塊多の詩をつぶやきたくなった

 

「命はかすれながらつづく

それは色のけむりだ

 

それは薄いひくい紫の色階だ

それは消え去るもので

しょせんは一またたきのまぼろしだ」

 

うすくても

かすれていても

歩いて行かなくてはならないのであって

ともあれ歩けることは

確かに「いいこと」のひとつだけれど

ほしいのは

そんな気休めじゃないのだろうし

 

だけど

この足に力を込めて一歩一歩

とにかく一歩一歩

歩ける限り歩くしかないのだ

いつか何かいいことに出会うため

 

 

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三人と一匹とシーサー

 

 

「全然魔よけの顔してないじゃん」

と言って

笑いながら沖縄のお土産らしい小さなシーサーの置物を

門扉の塀の上に飾る妻に

同じように笑いながら自転車で出勤していく夫

そのそばの犬小屋から

「なになに?」という風にはい出てくる

白い雑種のウィンちゃん

そのそばを歩き通り過ぎながら

「どんな?どんな?」と興味をそそられ

明日の散歩でまたここに来て

シーサーの顔を見てこようと

思っている私

 

ある朝の3人と1匹

小さなシーサーに集約される思い

この微笑ましい感情のさざ波こそが

期せずして企まれた魔よけ

 

明日 きっと見に行こう

私も遅ればせながら笑いたい

塀の上のレンガ色の小さなシーサー

きっと途轍もなく可愛いに違いない

しかしよく吠えるウィンちゃんが怖い

犬小屋を覗いて

顔色を窺いつつ隙をみつけて


 

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中野島音楽祭

 

 

真夏の駅前に

セミプロの若いミュージシャンたちが集い

路上で歌う町の音楽祭ももう10回目

若いなりの勢い任せはあるが

その曲のいくつかのメロディーは

澄んだ水の響きを持ち

その歌詞のいくつかは

遠く思い当たる花の香りがする

 

若い人の生み出す鮮やかな痛み

青春はいつも隠された血を流し

心の極限に踏み入っていく

私は知っている

若さゆえの切り立った悲しみは

いつのまにか鈍くなり

そのうち美しい詩も書けなくなる


越えてきた 越えていく

人々の命の流れ

失った 失っていく

いくつかの記憶を抱えて流れる楽し気な音楽の中

元気なヒップホップを踊る少女たちのきらめきの中にも

のがれられない正と負の命のながれ

 

人垣の後ろの方にたたずみ わたしは微笑んで

そして涙ぐむ

そのままでそのままに

音楽に満ちた今が続くようにと

 

 

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散歩

 

 

犬を散歩させるがごとく

私は私を散歩させる

ジェダイの騎士は

「怒り」「恐れ」「憎しみ」の心をコントロールできないと

ダークサイドに堕ちてしまうそうだけれど

ぜひ「怠け心」も

その項目に付け加えてほしいと思う

 

雨と嵐と雪の日以外

私は私を散歩に連れ出す

早歩きと階段登りと坂道歩き

浄水場を少し小走り

常にダークサイドに堕ちないように

 

今日も朝日がだいだい色だ

西の空に白い満月を残したままで

 

 

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美しい言葉

 

 

なぜか最近

人を励ます役回りが多いのだが

私だって励まされたい

 

使う言葉や選ぶフレーズは

その人の顔の向きを決めていく

上を向くのか

下を向くのか

横を向くのか

後ろを向くのか

ただ真っ直ぐに前を向くのか

 

ネガティブを殺ぎ落として

明朗を装っているうちに

きっとお気楽な人格が現れてくる

 

まず言葉からはじめよう

完全に捨ててしまう言葉の

あれやこれや

もはや何も惜しくはない

 

そうあれかしと思う言葉が

輝かしい花の色で咲き揃えば

私はいつでも

自分自身を励ませる人になれる

 

 

 



 

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