読了時間: 10分第8詩集 生まれる前 ママのおへそから外を見ていた春風に このみるみると変わりゆく空気 銀色の空き缶が カラカラとまわりあう 春風に とうとう雪は降らなかった 窓をあけ ベランダに座り込んだ少女たちは 知ってるだけの ありったけの歌を歌い続ける 桜色の羽を 少しずつ開きながら...