第5詩集 六歳と九歳の夏休み
言葉
考えてもみれば
なんとひ弱な手段だ
声を大にして語るのでもなく
体中でぶつかっていくのでもない
ただ拾い集めた言葉を
並べ替え 新しい意味をもたらし
おずおずと紙に書き記す
誰かが扉を開けるまで
そこで黙って待ち続けている
ただ待ち続けている
意味をくみ取る者が現れるまで
その作り手として
私は
軽やかに空を舞い降りてくる
真っ白な羽毛を受け止めようと
いつも両のてのひらを
花のように開いている
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動物園
水が抜けた水槽の底を
乾いたペンギンがペタコラペタコラ歩く
丸い木漏れ日
混じり物のない水晶細工
耳をびくつかせたシマウマは
おしりを向けたまま途方に暮れる
あけすけな夏の空
遠眼鏡で見たバオバブの森
眠そうなサルは金網をよじ登り
垂れ下がった尻尾を握りしめる
じりじりと煮えたセミの鳴き声
生い茂ったジャングルへ飛び移る夢
夏休みははじまったばかり
撮った写真のすぐ外側から
思い出は吹きこぼれる
深緑色のビロードの手触りに包まれ
ほっぺたをやわらかくつぶしながら
いつの間にか眠ってしまう
あの時も 今この時も
きみが導いた風景
ゾウはいつでも探し物をしながら鼻を揺らし
キリンはいつでも空の遠くばかり見ている
湿った密林の方から吹いてくる風
野生のように 走り出して
もう何も怖がらない
明日 ライオンになった夢を見るかもしれない
その牙で獲物に鋭く噛り付き
その足で獲物をずっしりと押さえつける
あたたかい生肉の味すらして
まだ夏休みははじまったばかり
撮った写真のすぐ外側から
思い出は吹きこぼれる
フラミンゴは熱帯の夕映えを羽に
フクロウは夜のまなざしを閉じ
カモシカは眠らずにいることに疲れ
ウサギは泡のような白毛で・・・
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鬼怒川
石ころの間をすり抜けて 川は
朗らかな音を立てながら流れていた
ズボンをまくりあげ
ふくらはぎまで水につかり
父は手製の竿を流れに差し向ける
番ったトンボが
繰り返し繰り返し
川面にリトグラフを描いている
赤い縞模様のついた小さな石を拾った
晴れた陽の影が揺れる水の中
母はつま先が濡れるのを気にしながら
川縁の石を一つ一つひっくり返す
逃げ惑う川虫たち
その滑稽な慌てぶりを指で追いかけ
そっとつまみあげる
父の釣り餌のために
不可解な状況のもと
恐ろしいほどの爆音をたて
巨大な白いヘリコプターが
すぐ目の前の河原に
ゆっくりと降下してきたのを覚えている
あれは
幻のような夢だったのだろうか
幼い日 ここに ぽかんと口をあけたまま
立ちすくんで
川の風景
明るさを意図して
離れあうもののつながりを求め
ふるさとの呼称の中を川は流れる
開いた図形のそれぞれの一点として
流れの近く 私たちは
拡散しようとする調和を
ひととき 黙って守りあっていた
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ボート
オールを沈めたら
そのそばで
水が遊ぶように渦を巻いた
去年の枯れ葉を散り散りに引き連れて
誰もが同じ言葉を口にする
噛み飽きたガムのよう
笑うことの意味を知りたかったら
今すぐ 無意味に笑うのをやめることだ
慣れないボートこぎ
突き出た藪をかすめて
固まった意識を
風のように流していこう
説教くさい道徳に
もっともらしくうなづきながら
かげでチッ舌を鳴らし
あの橋のたもとまで
漕いでいこう
「とにかく」で
くくりたくなるようような毎日から
水平に流れていこう ボートに乗って
不自然な姿勢で
眠っている筋肉をたたき起こす
答えが出るのはいつも明日
ポタポタと雫を垂らして
真っ白な風上へと
うたた寝に近いボートの速度
今日は誰にも「こんにちは」を言わない
水の音とボートにぶつかるオールの音だけ
うすく晴れた日曜日
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海
はじめて海を見て その音と姿に
おどろき 恐れ
逃げ出したがっていたきみたちが
今は 波に向かって挑むように立ち
打ち倒されないようにと
しっかりと足を踏ん張っている
しなやかな塔の力学に習って
一面に白く崩れた波の引き際を
小さな貝のかけらたちが遅れまいと転がる
すれすれまで流れてきた魚が
足首の間を鬼ごっこのようにすり抜ける
創世の頃 猛毒だったという海に
きみたちは
健やかな進化の系譜を見せつけるのだ
髪の毛の中に砂粒を光らせ
陸に生きるぎこちなさを手足に残し
ひまわりの模様が似合う笑顔は
ゆっくりと海の中に溶け込んでいく
父親の背にすがって
波の上へ上へと
与えられたわずかな夏の季節
思い切りはしゃいで
時の化石層にくっきりとした筋目を入れよう
鮮やかに濡れた貝殻が
白っぽく乾いてしまわないうちに
遊び方を忘れそうな私の手を引っ張って
まぶしい目を光らせて
義務も予定もどこかに吹っ飛ばして
砂まみれの体でめちゃくちゃに踊ろう
一緒に見た同じ海
六歳と九歳の夏休み
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子どもの夢
突然の恐怖に泣き声を上げて目覚める
その夢を救うことはできない
夢のすべての場面において
主(あるじ)を守るように
よく仕込んだ犬を配置するようには
またそれとは別に
突然に笑い出す夢の中での笑い
その晴れがましい舞台に
かたわらから静かに拍手を送る
いつまでも幕を下ろさないようにと
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帰省
ぼんやりと過ごしてしまった故郷より
がむしゃらに歩いた東京の街の方が
ずっと地理に詳しく
友も多く
けれど
押し寄せる洪水のような
都会のビル群の中を泳ぐたびに
方舟に乗って
たどり着きたかった
無事を確認しあう儀式
去年の夏 子どもたちとかくれんぼをして
走り回っていた甥は
今年 急におとなびて
弓を手に部活へと出かけていく
くしゃみまで低いトーンで
伏せておくべきことは伏せ
悩みは最少に語り
ためこんでいたのであろう訓戒に
あえて身をさらす
少し肩をすくめて
見守られる立場として
幼なじみだった丸顔の少年は
恋をして 憂鬱な男になったと聞いた
一緒に校庭を走った少女は
ほつれた髪を結んで
淋しい目をした母親になったと聞いた
田舎の夏は
もう私のためのものではない
トンボを追い
カエルを掌に包み込み
汚れたBB弾を拾い集める
そのそばにいる
見守る立場として
思い出を数える場所も
幼さのままに狭く
遠く北の男体山を背に
取り残された射撃場の丘は広がる
子どもたちよ
これが私の故郷
日当たりがいい青い屋根が目印
毎年の夏の通過地点
出来るだけ心を残さぬように
ただ平穏だけを望む場所として
これからも帰ってくる
帰ってきてほしいと思う人のもとに
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ためる
ためこんだものを数える
十が百になり
百が二百になり
三百 四百と
その数にあらためて感心する
そして満足する
それは「ためる」という行為に
だろうか
それとも
ためこんだそのものに対して
だろうか
「ためる」という習癖
おとなも子どもも
こっそりと引き出しの奥にしまっている
何度も何度も取り出して
満足そうにながめまわす
いつしかカサカサに乾燥して
煎じ薬の葉っぱの匂いをたてはじめ
ある日 蓋をあけてびっくり
よくもまあこんなにも
首筋にじんましんが浮かぶほど
一体それをどうするつもり?
もとより役立てようとは思わない
またこっそりと押しもどす
どうしても捨てられない
最後には
緑のカビにまみれてしまうとわかっていても
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打ち上げ花火
子どもたちは耳をふさぎ
口をあけて まばたきもせずに
浴衣姿の恋人たちは
この世の夏をすべて集めて
土手のくさむらは束の間の緑
いくらゆすっても
赤ちゃんは泣きやまない
もう見飽きたよと言いながら
祖母は窓辺に腰かけて
縁側に香り立つ煙は流れる
揺れている青い盆提灯
響きだけが木々の間に描かれる
限りなく喪に近い色を
打ち消すために
次々に咲き急ぐ花
わずかずつずれていく視点に
瞳揺らしながら
約束を来年にまでつなぐために
春の桜 秋の紅葉 冬の雪
幼な子はくまの絵柄の服を着て
退屈そうに数珠をおもちゃに
遠い河原の打ち上げ花火
悔いもなく消え去るために
夜へ 夜へ 夜へ
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私小説
夏の間に書き上げてしまおうと思った私小説は
文字の中の季節に追いつかないうちに
完結の語尾を探し求めている
天才の予感も残せずに
不明なままに
何も生み出せない年月に足を踏み入れたなら
明朗なスポーツでもはじめるがいい
一瞬の天才よりも
毒気もなく続く凡愚
都合よくいいくるめた私小説の中に
危険な試薬を一滴垂らして
湧き上がる恋の色付け
迷い歩いた道の夕暮れ
秘密を今になってやっと許して
「すべて懐かしい」と言わせるために
私小説は終わらない
傷を埋める処方箋である限り
偽悪の角を削り
「みんな似たようなもの」と言わせるために
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うどん
模範ではない
理想でもない
やさしいことは生きる力にならないと
言われた昔の私のように
ノートに余白をみつけてほっとした
忘れてしまうために
紙の上に
爆弾を仕掛けることを覚えた
模範ではない
理想ではない
矢面には立ちたくない
ふやけた生あたたかいうどんを
ずるずるとすすりながら
人生を語る教育テレビなんかを
ヒトデみたいに見ていたい
神経も伸びきらせて
窓を開けたら急に思い出した
一方的に打ち切った手紙
消息は夏の手前で謎になる
八方美人のサイコロは
思わせぶりで転がり続ける
風を切る動力も
後ろから見れば紙工作の原理
平気そうに笑いながら
修繕のセロテープを張り重ねる
模範ではない
理想ではない
思いつめると眠くなる
嘘もついた
えらくもない
ふやけた生あたたかいうどんのように
どんぶりの汁につかっていたい
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手法
選んだ言葉には全部理由はあるけれど
ひとつひとつ説明はしたくない
たとえばあの時の甘すぎるカルピスが
悪意そのものだったとは明言しかねるように
謎のままに氷で薄められていく雰囲気
とりあえず判断は停止して
キーワードの背後に回り込みながら
じりじりと追い詰める
必要悪としての存在をおもむろにつきつける
少しだけ身震いをしてもらおう
塗りのはげた手法(テクニック)は
あとからこっそり追いかけてくる
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RPG
遠くで雷の音が響く
生焼けの夏休みに
電気ショックを与えるために
糊づけした封を破く
規格外の仮想未来を
どこかへ逃がしてやるために
鬼百合に群がるアゲハチョウ
誰かと一緒に飛び込んだ空想の物語
箱の中でボタンを押し続ける
コンクリートのお城を目指して
入り込んだらもう逃げられない
瞳の中で墜落の疑似体験
遠くで雷の音が響く
君は振り向いて空を探す
君は期待して耳を澄ます
さあ 隠し扉を開けて
次の画面へとキーを連打しよう
生きる箇条を五つ以上数えて
そのどれでもいい未来
きりきりと石ころを跳ね飛ばしながら
君は小さな自転車を
ヒーローのマシンに変えてみせる
気づくのはもっとずっと後
どんなに加速しても
どんなにスイッチを押しても
海が割れるようには道筋は示されない
間一髪の雷が突き刺さる
君は振り向いて空を探す
君は期待して耳を澄ます
真っ赤なドラゴンの尻尾にしがみつき
稲妻を追いかけて
RPGのストーリーは
もう君の勇気次第
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恋の歌
シュールな歌詞に少しだけ感心して
もう一度テープを巻き戻す
跳ね返った響きの中に
いつか見た月のかたち
複雑なリアリズムに乗せるほど
危ない冒険はしてこなかった
古臭い聖書には書かれていない
尖った言葉のアンソロジー
誰かの言葉に打ちのめされたくて
巻き戻す 耳をすます
密かにインプットする
紙飛行機のようによじれながら
涼しい空を飛んでいく
大切なのは
記録狙いの飛距離ではなく
もっともやさしい飛翔
うしろから来る夕暮れに
取り込まれないように
鋭く身をかわしながら
恋の歌 ちょっとシュールな
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日曜日
まだみんな眠っている
少しだけ開いた窓から
夏の朝の風が
肩口から滑り込んでくる
風鈴がふっと揺れる
ほおずきの匂いのする朝の光
片隅で 鈴の音もさせないで
よく眠っている猫
誰かが起き出すのを待っている日曜日
身構えるより先に
言いさしてとどめられた言葉
ほっとして目を閉じる
言い募る本音よりも
その先の気持ちがしみてくる
無理して
どこかへ逃げ出すこともないね
居心地のいい日曜日
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プール
行き過ぎたばかりの台風の空
熱い風は網の目をくぐり抜け
水のおもてへとすべりこむ
目隠しをはずして 髪の毛を揺らし
繰り返す水の遊び
雲は森のように空にわき立つ
パラソルの影がじりじりと歪んでくる
ばらけた鳥の群れが飛び去っていく
くるくると回る輪切りのパイナップル
水鳥は頭からもぐりこむ
たっぷりと息を吸って
覗こう 足たちが飛び跳ねる世界
一番静かな声
水の中で 光の響きだけを聞いている
もっと耳を澄まさなければ
遠ざかってしまわぬうちに
黙って閉じこもってしまう前に
ぎりぎりの遠さから
またすぐに戻ってきてくれるうちに
手も足も肩も背中も
思うさま焦がして
飛ばされていく雲
どこかでダミー人形にすり変えて
悲しみはすべて彼に負わせてしまえ
本物の影はぼやけながら水の中へ
突き刺さる直線光につかまりながら
まだ一緒にいよう
夏の輪に閉ざされたまま
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記念日には
もう一度抱き上げたい
あの時の軽さのままに
風の動作で立ち止まり
花の咲く樹の下で
美しいといわれるものだけを
その目の中に注ぎこみたい
語りすぎないように
悟りすぎないように
預かりものの心は
まだ幌の日かげの中で
うとうとと眠りたがっている
バースデイのケーキに
ろうそくをもう一本
記念日には小さな楽器を鳴らし
まず照れくさそうな笑い声で歌を その歌で
いつまでも守られているように
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ネコガ・・・
車に轢かれた猫の死骸を
見せまいとして
立ちふさがって 別のものを指さす
けれど きみは後になってこう言ったのだ
「ネコガ ワレテ イタネ」
そんな風に見えていたのか
頭の中の限られた表現で
きみは精いっぱいに伝えたのだ
意図した効果と
妥協した偶然
計算の果ての構図を
ものの見事に吹き飛ばされて
私は訂正の言葉を見失い
きみの言葉に黙ってうなづく
風にふくらむカーテンのように
ゆるやかに満ちて
気づくともなしに逃がし
またあふれてくる幼い日の言葉
私はかたわらで
密かに書きとめよう
その形も匂いも手触りも
無意識な気配のひとひらも
誤りを正すためでも
笑いの種にするためでもなく
ただ心から感嘆するために
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恥ずかしがりや
「こんにちは」を言えたらおりこうさん
ものをもらったら「ありがとう」
おじぎの仕方もちゃんと教えて
「ばいばい」で片手ひらひら
さあ どこまで覚えた?
スタートゲートから
真っ先に飛び出すように
母親たちの攻防は続く
いつでもどこでも
見事に行き届いたしつけ
芸当が失敗したら
反省の芸のサルのごとく
しょぼくれているのは
母親ばかり
面倒くさいから
恥ずかしがり屋のサルのままでいいや
当面何の芸当もしませんが
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何が正しい?
駄目と言っても
もう聞かない
幼いままの「どうして」に
理屈がくっつき
主張がはみでる
どうして? どうして? どうして?
にらみあって譲らない
マジックアートの階段のように
いつのまにか
すぐ後ろまでのぼってきていた
何故叱っているのか
叱らなければいけないのか
反抗されてみてはじめて振り返る
裏返しの理論
本当は何が正しい?
ペンギンの絵もウサギに変わる
まやかしの論法を見抜いたら
本気な目をして
もう一度かかっておいで
どうして? どうして? どうして?
それはね・・・
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義務
おさないものたちを
自転車の前と後ろに乗せ
既に見知っている風景の中を
ゆっくりと慎重にこぎ進む
わけのわからない赤ちゃん言葉を反芻しながら
けれどそのうち
そんな幸福ばかりでもなくなって
今日 自分の足元に皿を投げつけ
破片で血を流した
命を守る算段と心配
いさかいを
繰り返すその目の前で
窓の向こうに
片足をひきずる野良猫が見えた
哀れな物乞いの声を出して
誰にも相手にされず
生きることの極限はどこにだってある
行先も言わずに雲は流れる
こぼれた水もまた水の力のままに
分かり過ぎたくもない
魂の領域が円の形に広がらなくても
もう 思ったままには進みはしないのだ
育てることの痛みを
血を流す足首に感じて
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しゃぼん玉
しゃぼん玉 しゃぼん玉
いちじくの実がなっていた
かっぽう着姿のおばさんは
せっけんの匂いのする手をかざして
縁側からのぞきこむ
(そう そんなしゃぼん玉が好き)
はえとり草の花が揺れていた
消えないように あふれるように
どこまでもつながる音色のように
しゃぼん玉 しゃぼん玉
下宿の窓から向こうの窓まで
気紛れに吹く雨の日のしゃぼん玉
しめった軒先で雨宿り
柿の実もひんやり濡れていた
だれもいないジャングルジム
だれかの声を聞きたかった
読み止しの本のページはぱらぱらめくれて
一つ一つ 今すぐはじけてしまいそうな
雨の日のしゃぼん玉
しゃぼん玉 しゃぼん玉
歩き始めた子どもは笑う
もう一度 もう一度
小さいのと大きいのと
てのひらでパチンパチンと
小アリの行列がささやくように続く
ころんでも空へ手を伸ばして
たんぽぽの水車がくるくるまわる
どこまでも追いかけて
笑い声が眠くなるまで
しゃぼん玉 しゃぼん玉
今 どこで吹いているの
二階の窓まで飛んできた
高く 高く
消えないように あふれるように
(そう そんなしゃぼん玉が好き)
あの笑顔にできるだけ近づいて
もう誰かのためには吹かない
遠い空のしゃぼん玉