鏑木詩集
総まとめ

HP鏑木詩集（１）収蔵 １、月の観測（南西の空に ２、書き初め（四文字か五文字 ３、光降る夜（日が暮れてから降り始めた雪は ４、脚本（つりがね草は ５、支点（きみはわたしに ６、百年後（雪は降り積もるだろう ７、春の午後（あなたは　胸が痛んだことはないか...

HP鏑木詩集（４）収蔵 １、雨上がりの朝（朝　サンダルが冷たかった ２、砂漠の真ん中で （砂漠の真ん中で ３、炊飯器 （明け方　タイマーを仕掛けた炊飯器が ４、寂しくて （いつもはいじめてばかりの猫を ５、サル山 （サル山のてっぺんで思っていた ６、笑顔の意味...

HP鏑木詩集（１）収蔵 １、風（揺れている洗濯物 ２、澄んでいく（大雨が降ったあとの川は ３、木の属性（学校に行かない君は ４、遠い日の夕暮れに（逃げ続けていたいものがある ５、辞書（本棚の中の辞書が一冊足りない ６、桜（古びた青い細胞よ ７、体育祭　Ⅰ（道のどれくらいを...

HP鏑木詩集（１）収蔵 １、三日月　（やつでの葉の上に ２、お別れの日の（お別れの日の ３、虫の血（秋の日を受けて ４、十六歳（花のお店で「贈り物ですか」と尋ねられた、 ５、生き延びる（虐待のニュースを見て娘は言う ６、ただあるがままを見ようとして（私がながめるのは...

HP鏑木詩集（１）収蔵 １、雪の日に生まれて（オーバーやコートなどを ２、桜のために（「こんな出腹のままじゃ ３、何も気づかない（夜中　この家のどこかに ４、ミモザの花を（「ありがとう」と言ってくれたなら ５、時差がある（経度が十五度違うごとに...

HP鏑木詩集（４）収蔵 １、もうすぐ春 （すべて葉が落ちて ２、詩集を探す （小さな書店をめぐってみても ３、エレベーターがきらいなので （エレベーターがきらいなので ４、水仙の花はきれいだが （夫が道楽の写真を撮りに千葉へ ５、それぞれの天気 （今　北海道を...

HP鏑木詩集（４）収蔵 １、本当のところ （神は 人が背負いきれない荷は負わせないというけれど ２、別人 （性格テストによると ３、飼う （昔　犬を飼っていた ４、だからどうすればいい （どんなに愛を尽くし ５、今日のババシャツ （誰も気づかないだろうが ６、春は...

HP鏑木詩集（４）収蔵 １、泰山木 （装飾品をすべてはずし ２、霧の朝 （薄い霧が日曜の朝を覆い ３、探している （探し出されたくて ４、稲穂 （田んぼに水が入り ５、ウサギの紙細工 （幼稚園バスから降りた女の子が ６、ある入学式 （壇上で...

HP鏑木詩集（１）収蔵 １、揺れる（雲は　どこにも追い詰められないで ２、生きる（後ろ足が一本取れたって ３、柿の実（なり続ける柿の実 ４、言葉（いっぱい言葉を知っていることが ５、時がたてば（死んでしまうといやだから ６、森Ⅰ（ひとりひとりに...

HP鏑木詩集（４）収蔵 １、詩人について （詩を書く人と話す機会が ２、皮 （生の鮭の大きな切り身をもらったので ３、保育実習 （幼児が 「これカボタン」とか ４、丸裸 （あたたかな毛皮に覆われた ５、貸借 （二十年前に友人に借りたマンガの本が ６、仏もいつか...

HP鏑木詩集（１）収蔵 １、反省(私の一言が 誰かに静かな致命傷を負わせているということもある ２、反故紙（資料を印刷した紙なら ３、梅を見に（湯河原の梅林に来るのは ４、梅の香り（電車の中吊りの ５、大動物（かよわい小動物のようだった子どもたちも...

HP鏑木詩集（１）収蔵 １、ダミさんの名前（娘が　今日は面白い発見をしちゃったよ ２、夏が来ている（七夕の短冊は ３、完全右脚ブロック（息子が学校の心臓健診のあと ４、同居しているもの（猫がカナヘビをつかまえてきて ５、無菌（抗生物質を飲み続けているので...

HP鏑木詩集（１）収蔵 １、声（バリトンの声を持つ人を ２、初雪（降る雪を見て３３ ３、 電線（写真を撮る人は ４、試験（子どもたちは ５、三歳の時のように（色のついたことばを順に並べて ６、後悔している（君が私の夢の中で ７、二人（一月のある日...

HP鏑木詩集（１）収蔵 １、幼児の食卓（おいしそうに食べてくれるのなら ２、八月のスクーリング（八月のスクーリングの ３、おとなこども（こどもじゃないのに ４、ゴミ袋の中身（朝　大きなゴミ袋をもって ５、一口の水（一口の水を　こんなにおいしいと感じたのは...

HP鏑木詩集（１）収蔵 １、国語教師（何かのきっかけで ２、夕焼けの実証（夕焼けがきれいだ、と呼びかけられれば ３、ワープロの寿命（十数年使ってきたワープロが ４、ヒトとして（最古の人類骨格が ５、二十歳の雪だるま（明日　雪だるまを作りたいと...

HP鏑木詩集（１）収蔵 １、発見（気紛れに ２、流れる（揺れている振り子の落ち着き ３、苔（どぶ板の縁から ４、お盆の頃（姉弟が　玄関口にかがん ５、夏休み（乾いた道を歩いていて ６、猫に習う（時に大けがをしても ７、無意味の意味（私はアリの生き死にに...

HP鏑木詩集（新）所蔵 １、クロコダイルの夜（親戚の人のお通夜があったが ２、小さな神（たとえば父親が危篤で ３、栃木訛り（駅に降り立つと ４、猫と歯ブラシ（猫を歯ブラシで撫でると ５、暴走族（まだ暗い早朝の幹線道路を ６、散歩しながら　私の目が...

HP鏑木詩集（新）収蔵 ２１、父はどこに（人は亡くなるとどこへ行くのか ２２、わすれられないおくりもの（「わすれられないおくりもの」 ２３、くしゃくしゃ（二年前　　父はもちを喉に詰まらせ ２４、父の手紙Ⅰ（父の手紙を読んでいて思った...

HP鏑木詩集（新）収蔵 １、その先（十二月の商店街 ２、おろし金（踏切を渡ったら ３、意識を保つ（文字にゲシュタルト崩壊があるように ４、What・・・（おとといの早朝 ５、洋品店に（白髪の婦人が洋品店で ６、本日は晴天なり（悲しみや苦しみが...

HP鏑木詩集（新）収蔵 １、雨が続く7月（記録的な大雨だそうで ２、目を合わせる（訪問リハビリ士が作成したリハビリ計画書に ３、シャンプーのコント（シャンプーを洗い流す人の後ろから ４、7月12日（7月12日は父の命日であるが ５、お節介（着物を着た若い女性が...