梗概
第1章 入学
早稲田入学。
下宿探し。最初は原宿の下宿。男性の下宿人がいることを知り、1週間で出る。
大学ガイダンス。菊池洋子との語らい。
早稲田界隈について。バス、BIG・BOX、大きな書店。
上石神井の下宿に移る。
上石神井の町の様子。お店の様子。
第2章 大学1年
クラスメイトについて。
上智大学の学籍を取り消してもらう。
日々の下宿生活
早稲田の教授について。授業について。
坂口美子と友人になる。
体壊す。精神的にも不安定になる。息苦しい。
第3章 大学2年4月
学習院大学で歎異抄研究会の吉川清彦に勧誘を受ける。入部。
吉川からの度重なる仏教説諭。部長の法話。
夜の部会に出席。
次第に仏教に関する話に疲弊してくる
第4章 大学2年 病気療養
体調悪くして帰省。入院。すぐに退院して自宅療養。
吉川清彦が東京から宇都宮まで見舞いに来る。仏教のことしか言わず失望。
病気は治っていないが、強引に上京。
第5章 大学2年 大学復帰
大学に復帰。
坂口美子に恋人ができたことを聞かされる。
吉川清彦と大学でたびたび出くわす。
弓道の授業に初めて参加する。
英米演劇の松原教授の宗教についての考察。
立て看板前で歎研の部員と写真。吉川が粘着してくる。
下宿の薫さんとの語らい。
芸能山城組のデモンストレーション。
歎研部員の一人と仏教について話しながら帰る。
部会に出るも仏教に対する違和感消えず。
吉川と一緒に帰る道すがら転び、吉川の態度に怒りを感じる
第6章 大学2年 夏休み前
坂口美子との語らい。彼女が付き合っている人について。
歎研への取材。吉川清彦が熱があった時の語らい。「人は信ずるに値しない」
桂木隆司に初めて声を掛けられ語らう。
安達望のグリークラブコンサートの日。上野で似顔絵を描いてもらう。
試験後、桂木と石神井公園に行きボートに乗りながら語らう。
和泉祭で歎研の皆と出くわしてしまう。
帰省前、歎研部室で清水が2年生だと知る。皆と同じことしか言わない先輩に対して反駁して部をやめる決意固める
第7章 大学2年 夏休み
2年の夏休み。病気療養の日々。
帰省前、西城研二にラウンジで詩をみてもらったこと。
吉川から実家へ電話。仏教に対する議論、口論。数日後、吉川からの仏教に関する手紙。
桂木からの長い手紙。桂木との手紙のやりとり。
第8章 大学2年 9月
夏休み終わり上京。坂口美子の寮で語らう。上川氏との交際のかげりについて。
夏休み後のクラスメイトの動向。
弓道の授業。
安達望から、夏休み中ドイツにホームステイした話聞かされ、私と付きあってる設定になっていてびっくり。バンコクのお財布のお土産もらうも困惑。
桂木と甘泉園で会い、和やかに語らう。木曽のお土産もらう。桂木に感じる好意。
9月夕暮れ、坂口と一緒に歩いていた早稲田通りで吉川に跡をつけられる。
都立家政の歯科医院に受付のアルバイトを申し込む。面接する。
9月半ば過ぎ、桂木と院展に行く。
演劇博物館での坂口美子との語らい。上川氏と別れたいとのこと。私の桂木との付き合いについて聞かれる。
第9章 大学2年 9月の終わり
弓道の授業で、体育祭の選手決め。選ばれてしまう。
日本女子大の清田桃子が下宿の空いていた部屋に入ってくる。
恋愛についての考察。本など。
宇都宮女子高出身の高野悦子の著書「二十歳の原点」についての考察。
宇都宮女子高の現国の先生について。その死。宇都宮女子高の自殺者について。
孤独について。恋の予感。
9月下旬。吉川清彦からの電話。決定的にケンカ別れ。
翌日、登校中の「Pan」の三人組(片山孝二、佐伯信也、中川誠)と会い、語らう。
歯科医院でのアルバイト始まる。酒井家の家族関係について。
桂木との毎土曜日の語らい。親友として。
カラヤン、円楽が大隈講堂に来る。
大隈講堂ギャラリーに展示してあった油絵同好会の絵を見て、感想を丁寧に書き残す。
歯科医院の水槽にグッピーの赤ちゃん。秀夫先生の趣味について。
第10章 大学2年 10月 台風の日
帰省して行政書士試験を受ける。
尾口が、絵のことについて聞いてくる。
安達望が肺炎になり、成り行きでお見舞いに行く。
暴風雨になり猛烈な台風に見舞われる。一度大学に向かったがトンボ帰り。しかし電車止まってしまい帰れない。線路を歩いて帰る。
桂木との語らい。プラネタリウムに車で行く話出る。車に乗ることにためらいをおぼえる。
卒業していった下宿の隣の部屋の人が、恋人と苦しい別れをしていたこと。
卒業後のことについて思う。今までは疑いもなく宇都宮に帰るつもりでいたが。桂木とあっさり別れられるか?
体育祭の弓道の試合に出場。弓道トーナメント。鴻池の誘い断る。
フォークダンスをしていた尾口と少し話す。
早慶戦のチケットを買う。
民俗誌の授業でマイク雑音。後ろの席の西城研二と話す。
松下透の絵画論。クレー射撃について。
歯科医院の秀夫先生が、台風の日、私を探そうとしてくれていたこと。
第11章 大学2年 早稲田祭の頃
2年、早稲田祭前。
桂木は美術史の研修で甲府の美術館へ。
発作的に帰省。上京する電車内で、中学の時の同窓、千葉大の篠田哲と乗り合わせて、語らう。小説について。青春の門について。関口由夫について。和同開珎。また会ってほしいと言われる。
そのまま早慶戦をひとりで見に行く。
化粧の練習などする。
11月、坂口美子と学園祭を見に学習院に行き、歎研勧誘の女子と会う。
サンシャイン60に坂口と上り、その後レストランで恋愛について語らう。
早稲田祭が始まり、宇都宮稲門会の手伝いをする。油絵同好会の部長と話す。
歎研の先輩の小峰と会い、教室で自分の生き方や仏教について語らう。
心理学専攻の畑中正則のサークルの心理テスト受ける。
体調悪かったが、桂木と土砂降りの中院展を見に行く。雨がやみ、不忍池での語らい。桂木が私を抱きたい気持ちを初めて口にする。プラネタリウムに誘われる。
第12章 大学2年 11月半ば~12月
2年11月半ば
小雨降るなか、大学からの帰り西城研二と会い駅まで一緒に歩く。途中入った洋服店で肩抱かれて驚く。
気持ち沈み、桂木とのプラネタリウム行きを断り気まずくなる。
桂木と記念会堂で語らい仲直り。
穴八幡神社で、老婦人が菩提樹の実をとってほしいと桂木にたのむ。
ジョギング始める。
英米演劇の松原教授が、朴大統領暗殺事件の現場に居合わせたことを授業中知らされる。
桂木、登山部に入る。
安達望が入院中に私が貸した本を返したいとのことで、上石神井まで来る。たまたま桂木が車で私の下宿を探して来てくれていて、安達と気まずくバッティング。桂木、事情を察し帰っていく。安達に日本橋のドレスデン秘宝展に誘われどうしても断れず付き合う。安達が異常な程体に接触して来るので不快。
男性から声を掛けられやすくなっている状況に悩む。
尾口の「ラデツキー行進曲」のレポートに感心する。
歯科医院のアルバイト。アマルガム作りとかセメント練りとか。秀夫先生のお嫁さんと間違われる。
桂木いよいよ雪の富士山登山へ。「誰にも抱かせるなよ」と言われる。
桂木、無事下山。
第13章 大学2年 冬休み前後
2年冬休み。
「Pan」1号出る。佐伯伸也と詩について話す。二階堂優について、その死について。
坂口美子と「どんぞこ市」に行く。
弓道の実技テスト。私をずっとみつめてくる人について。
古武士のような老人の、弓道の型の写真撮影。
夕方、坂口美子と、中川誠と一緒に帰ったこと。
体調の不安。
千葉大の篠田哲と新宿で会い話す。付き合ってと言われ困る。
桂木と穴八幡で篠田について話す。恋する気持ち少し進む。
歯科医院、院長先生が抜歯に苦戦。秀夫先生のみかん。
冬休みの帰省前、上石神井で寺井を見舞う畑中正則と会い、一緒に歩きながら話す。
冬休みの帰省。桂木との手紙のやりとり。
正月に中学の時の同窓会。
上京。下宿まで桂木が来てくれて「Cabin」で語らう。
第14章 大学2年 1月
2年、3学期1月。
後期試験勉強。グレイの英語の試験は無しになる。
雪の日の寂しい散歩。
翌日の早稲田通りで桂木と出くわし話す。
穴八幡の1月の縁日の出店。
歯科医院アルバイトは暇。
弓道最後の授業。
歯科医院、レントゲンは危ないから離れていてと秀夫先生に言われる。
成人の日も試験勉強。
イギリス文学史試験後、桂木と待ち合わせて、椎名町の桂木の家があったところを見に行く。
O組のコンパ、片山孝二と詩のことについて話す。畑中とも話す。
第15章 大学2年 2月 狭山湖
試験が大体終わり、一人で東京巡り。村山塊多について。
桂木と、多摩湖、ユネスコ村、そのあと、狭山湖一周の冒険。桂木と長時間一緒に緊張状態で歩く。
2月21日、石神井公園三宝池で桂木と会い、恋愛について話す。ハンドクリームもらう。
歯科医院、秀夫先生と差し向かいでおでん食べる。
春休み、帰省。桂木と手紙のやりとり。
4月、成績表もらいに行き、畑中、寺井に会う。
桂木とプラネタリウムに行く。雨の中、肩を引き寄せられてつい体を離してしまい気まずくなる。
第16章 大学3年 4月 恋
3年4月新学期
吉川清彦、小峰と立て看板の所で出くわす。
桂木とtel。私を求める気持ちを匂わせてくる。中古TVを持ってきてくれる約束。
坂口美子と早稲田通りで出くわす。新しい恋人と一緒。寮に帰っていないと言う。
早稲田通りのビルから出て来た吉川と出くわし、最後の論争。
夜、畑中正則がコインランドリーからtel。別に用事があったわけではない。
新しい学期での英文科目のそれぞれの教授とその授業について。
桂木、下宿にTV持ってきてくれる。伊豆への旅行をいきなり提案してきてとまどう。
桂木より気持ちを書いた手紙をもらい悩む。
一旦距離を置こうとして桂木を怒らせてしまう。
荒崎での語らい。
桜の頃、飛鳥山公園でのデート。
片山孝二に詩を読んでもらい感想を聞く。
英文の友人宮迫典子について。
ラウンジで坂口美子との語らい。半同棲しているとのこと。
「君たちは今、青春の絶頂にいる」、という教授の言葉。
桂木、少しイライラしている。荒川土手での夕暮れデート。
第17章 大学3年 5月
酒井歯科のアルバイト、希美ちゃんと日光写真。
畑中正則よりラブレターもらう。
桂木と会って相談。多摩川での初めてのキス。
夜、畑中からのtel。付き合っている人がいることを畑中に言う。
安達望もその夜、私の下宿の前に立ち、私のことを思っていたこと。
マルテの手記について。
桂木とあちこち東京を巡り歩くようになる。桂木の奈良研修1週間の前に石神井公園で会い真面目に語らう。卒業後のことなどについて。キスする。
歯科医院、目の不自由な患者さんについて。日雇い労働者の妻の年若い女の人について。
坂口美子、同棲していることを実家のご両親に知られてしまい、お父さんが東京に来て話し合うとのこと。
レンドン教授の厳しい対応。
坂口美子から白樺湖の旅館で夏休みに一緒にアルバイトしないかと誘われるも、宇都宮の家族に大反対される、
コインランドリーでマルテの手記を読む。
電車の中で二階堂優と話した事。
夜、桂木が車で何度か上石神井まで来てくれたこと、その喜びについて。
第18章 大学3年 6月~夏休み前
3年、夏休み前
夜のお風呂屋さん帰りに、長池和也に呼び止められ交際を申し込まれる。武蔵関公園で怖い思いをした。
翌日、長池より穴八幡で謝罪の手紙もらう。
卒論のテーマについて宮迫典子と話す。
宮迫の三軒茶屋のアパートに泊まりに行く。父親との確執を聞かされる。
桂木、奈良の研修から帰ってくる。
武蔵関公園でのデート。キスする。
歯科医院アルバイト。院長先生がカメラに凝っていて、私をモデルに撮りまくる。
秀夫先生と院長先生が、栃木市で行われた親戚の結婚式に出席したこと。秀夫先生が独身で付き合っている人もいないことを知る。
鷺宮教会の礼拝をひやかしで覗きにいく。
桂木からのtelで少しケンカ。翌日の夕暮れ穴八幡で体を触れ合わせて仲直りをする。桂木との距離縮まる。セクシャルな関係になりつつある。
前期試験始まる。
桂木は私との伊豆旅行を本気で望んでいる。
帰省前、車の中で桂木と夜を共にする。セックスとまではいかないが肌を深く触れ合わせる。
第19章 大学3年 夏休み 伊豆旅行
3年夏休み
宇都宮郷土資料館での土器洗いと注記のアルバイト。
桂木と手紙のやりとり。山口百恵の結婚。
アルバイト仲間との那須高原へのレジャー。
上京。
長池と下宿前で出くわす。すぐ近所に越してきていた。
桂木と四泊五日の伊豆旅行。
第20章 大学3年2学期 山梨旅行
3年2学期
宿題のレポート書き。卒論について。
桂木の昔の彼女が女優になりTV出演。嫉妬。
伊豆写真を桂木家族に見とがめられる。
臼井教授の授業でうまく訳せず落ち込む。
革マルのデモを目撃する。
郷土資料館で一緒だった後輩の渡辺と渋谷のパブで語らう。
桂木と気持ち合わなくなり、個室喫茶に誘われ泣く。
小金井公園での弓道。
大黒橋での桂木とのデート。気まずくなり泣く。
つらい気持ち収まらずアルバイト帰り、泣きながら歩いているところを長池に見とがめられ、長池のアパートでミルクを御馳走になる。
吉祥寺の陶芸教室に行きはじめる。
英文のクラスのコンパ。合コン。
卒論のテーマをブレイクに決定。
桂木体調悪く、桂木の母より新宿で桂木のレポートを手渡される。
Pepeで着物のお店の男性スタッフに声をかけられ、後にラブレター。
美術史のクラスの人について。
桂木と三泊四日の山梨旅行。
第21章 大学3年3学期 山梨旅行
兄の結婚。
陶芸家へ手紙を出し始める。
長池との語らい。
就職試験に向けて桂木は勉強態勢に入り、いよいよ会えなくなる。
桂木と見た映画などについて。
ニコンFEを買う。
桂木と杉田二郎コンサートに行く。
春休み帰省。宇都宮の県庁の県史編纂室でのアルバイト。
上京。桂木と池袋にある桂木家の墓参り。
桂木と千葉旅行。三泊四日。
互いの日記を見せ合う習慣始まる。
第22章 大学4年 東北旅行 伊豆旅行
陶芸家の石井良夫先生と会い、東久留米の陶房に通えることになる。
桂木日記、小島日記。
東久留米での陶芸の仕事のお手伝い始まる。
桂木は公務員試験に合格する。
桂木と東北旅行。五泊六日。年末伊豆旅行三泊四日。
卒業。
友人たちのその後
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