第40集 逃げ切りたい
大災害を前にして
日航機が御巣鷹山に墜落した時は
私はまだ新婚2週間目ぐらいで
カーテンも取り付けられていない新居のテレビで朝早く
山に墜落した飛行機の惨憺たる残骸を見た
まだ寝ていた夫に
これ見てよ落ちちゃってたよひどいよ
とか言って騒いだかもしれない
真夏のことだった
阪神大震災の時は
子どもがまだ幼稚園だったので
お迎えのバスを待つ間家でニュースを見ていた
映し出される横倒しの高速道路や
あちこちの火の手や
刻々と膨れ上がっていく死者数にぞっとしながら
なにこれどうすんのこれと呟いていたら
お迎えの時間に遅刻しそうになった
アメリカの9.11の時は
関東地方に巨大台風が来ていて
あまりに雨風が強いので
午後になって小学校から保護者にお迎えに来てほしい旨の連絡があった
土砂降りの中 子どもを引き取りに行き
びしょびしょになって家に帰ってきて
着替えてからやっとつけたテレビで
あのツインタワーが突然崩れ落ちる映像を見た
うわあとしか言えなかった
東日本大震災の時は
私はパートの仕事場にいて
異常な大揺れにダンボールの荷物が崩れそうになるのを
その場から動けずにテーブルに掴まってただ見ていた
社長がこの建物は鉄筋コンクリートだから
建物の中にいた方がいいと
玄関に立ちふさがっていたので
何が起きたのかよく分からぬまま
その後も時間までパート仲間と粛々と仕事を続けるしかなかった
家に帰って 特に家の中は被害は無さそうだと確認して
そしてあの津波の映像をテレビで見た
見続けることはできなかった
夫は小学校勤務だったので
夜遅くまで学校に留め置かれていた
その後も放射能やら買い占めやらガソリン給油渋滞など
異常な光景がしばらく続き
それ以降の日常もすっかり歪んでしまった
あまりにも巨大な出来事を前にしたら
言葉もなくなる
言葉自体たわごとになってしまう
私は何も書けなかった
短い記録日記は書いたが
詩の作品になんてできなかった
遠くで起きた災厄は
言うなれば
いやなら目を背けることができる事柄
しかしリアルな脅威が迫りつつある今
今度はちゃんと書こうと思っている
この身に起きることは何なのか
人々と日々の異常を
書いていくことになるだろうと思っている
それが詩の形になるかどうかは分からないが
最初にコロナの災厄が起きてからもう4か月たった
今年の終わりまでには
私は何を書き溜めているだろう
そもそも生きていないということも
ありうることだ
それはそれで記録のしがいがある
ものを書く人間として
(2020年3月)
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違う人
書店にカミユの本を探しに行った
「異邦人」の隣が1センチほど空いている
そう ここにあったのはたぶん「ペスト」
もう売れてしまったのか「ペスト」
読みたかったな「ペスト」
高校生の頃 実家の書棚にあったのだが
いつのまにか失くしてしまった
今こそ読むべき本なのに
今日はお米がスーパーからほとんど姿を消していた
人々がそわそわと店内を歩き回る
次々と物をカゴに放り込んでいく
皆が急に今までと違う人になっていく
私も思わず冷凍食品や缶詰を買いあさる
私もだんだん普段とは違う人になっていく
人は往々にして
恐れていることとは
全く別の理由で死ぬものだが‥‥
1センチの隙間が書棚の秩序を崩し
世界を次々と倒していく
遅すぎに失したとしても
やっぱり「ペスト」を探して
「ペスト」を読もう
どう立ち向かえばいいかを学ば
不条理は随分見てきたような気もするが
これからも
まだまだ見ることになるらしい
(2020年3月)
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終末感
今が1999年だったなら
アンゴルモア大王が来たなと思っただろうし
2012年だったなら
マヤ暦もこの年で尽きてたしなと思っただろう
ところで2020年なのだが
だれかこの災厄を予言したものはいなかったのか
全世界を巻き込んで
これはなんともはや
終末ですな
どうにもなりませんなと思いながら
納豆を食べ
好きでもないコーヒーを淹れている
医療崩壊とセットで襲ってくる
今世紀最大の世界恐慌に備えて
これから我が家は徹底的な保守の構え
まずは節約もやし生活ですな
ところで最近
「ABC予想」の証明が8年越しの査読で
正しいと解明されたという
世紀の偉業なのに
一度小さく新聞に載っただけ
生きるか死ぬかの問題を前にしては
数学の果たせる役割は少ないらしい
ニュースを見ない老猫は
何があっても通常モード
食べ過ぎて吐いては草を食べ
優雅に日向でごろごろ転がっている
(2020年3月)
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今年の花見
満開の桜に雪が降り積もった
結構な量の雪が
春景色に覆いかぶさった
桜は
ほとんど白に近いと思っていたが
完璧な白にあたりを塗り込められて
桜は
思っていたよりはっきりとしたピンクだった
不思議なことが
たやすく起こる
毎年撮っていた桜並木の写真も
今年は1枚も撮らなかった
傘をさして
びちゃびちゃのみぞれ道を
立ち止まらずに歩いていく
重い長靴を
だるんだるんと引きずって
歩きながら何度も振り返る
桜ってこんなにも色があった
くすんで重いピンク色
どこか汚れたピンク色
賛美者が少なすぎて
うっかりすっぴんをさらしている桜
そうして足早に遠ざかる今年の花見
(2020年3月14日)
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緊急事態宣言
テレビはそればかりやっていた
ずっと見続けているのがいやになったので
庭に出て
くらがりで太極拳をしていた
大きな満月だった
向かいの3階建ての家と家との細い隙間に
ちょうど挟まって見えていた
私がしゃがめば
月もしゃがんだ
馬鹿な子どもみたいに
月と一緒に上下運動を繰り返した
明日から何が始まるのか
ゾンビが街中を埋め尽くしている映画や
巨大UFOが空いっぱい居座っている映画や
核兵器で全世界が荒廃してしまった映画などの
絶望的なシーンを思い浮かべてみる
真っ暗で終わるディストピア小説なども
映画や小説でしか想像した事がない滅亡していく世界
人がむやみやたらと死んでいく
超人的なヒーローを全部呼び出しても
どうにもなりそうもない世界
私はそこにどんな風に立っているのか
いや そもそもそこにいるのか
向かいの家の屋上庭園に
強い灯りがつく
月はまだその向こうにいる
スーパームーン 大きくて明るくて健康な星
そちらから見たら
単なる顕微鏡に中の極小のゴミだ 私たちは
大きな足に蹴散らされようとしている今
その足を どうよけようか
走ってもどこにも逃げ切れる場所もなさそうで
まあ とにかく
気持ちよく太極拳を続けることだけしかできない今
何にも汚染されていない月が
大きな目で
赤い色に変わった地球を見ている
(2020年 4月7日)
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すごい虫
窓の外を見たら
何か虫の大群がぶんぶんいいながら
猛烈な勢いでトルネードしていた
ががんぼ? 蚊柱? それにしてはいやに素早い羽ばたき
なんだなんだこれはなんだと見ていたら
徐々に右の方に移動していって
庭のカキの木に全部の虫がとりついた
それは恐ろしいまでのミツバチの大群だった
これは一体どういうわけだ何なのこれはと
更に窓の内側から見ていたら
パイナップルのような形になって垂れ下がっていく
なんじゃこれはとそわそわ家の中を歩き回り
歩き回ってもどうにもなるはずもなく
やっぱりなんとかせねばと区役所に電話してみたら
それはおそらくミツバチの分蜂で
移動の途中少し休んでいるだけだから
しばらく待てばどこか行きますよとのこと
写真を撮ったりしながら何度も様子をうかがい
今日は洗濯物を取り込めないのかと幾分焦り
身体中ミツバチをたからせた酔狂な人の映像を頭に浮かべ
私はもう4、5回ハチに刺されているんだから
もう刺されちゃダメな人なんだからねと身震いをし
むむむと思いながら待つこと3時間
ミツバチたちはまた急にトルネード飛行をして
どこかへ飛んでいった
はじめて見たミツバチの分蜂
新しい女王バチが生まれると
その母親たる女王バチは仲間を引き連れて
巣別れをするのだという
幸あれかし いい住処が見つかりますように
そこに大いなる希望がありますように
やっと安全になった庭に立つ
なんかもう今年はいろいろと劇的なことが起こる
(2020年4月15日)
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不穏のはじまり
夕方 ヒヨドリが
ガラス窓にドスンと激突して落ちて失神した
ガラスが割れそうな勢いだった
見に行くと
ハアハアして死にそうだった
猫がくわえるといけないから
壊れた古いザルに入れて
つつじの植え込みの上に置いた
雀が軽くぶつかってくることは
今までも何度かあったが
ヒヨドリが
こんなに死にそうな勢いでぶつかってくるなんて初めてだ
これはあれか?
シャマラン監督の映画か?
何か超常現象が起こる前触れか?
あ 前触れどころかもう始まっているか
思えば去年の暮れに
庭のアロエの花が突然咲き出したあたりから
なんかおかしいと思っていたのだ
余所のお宅でも群れなして咲いている
持ち上げたコブラの鎌首のような
毒々しい赤い花
こんなに数多くのアロエの花を見たのもはじめてだった
やっぱり不穏な幕開けだったな
なんて つい思ってしまう
(2020年4月18日)
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人類の危機
今世紀最大の人類の危機だというのに
季節は瑞々しい5月に向かい
うぐいすが鳴きはじめ
つつじは散りにくい花を
しっかりと咲かせている
良く晴れた日曜日
人々は路地でのんびりとキャッチボールをしていたり
つるんで楽し気に自転車を乗り回したりしている
今世紀最大の人類の危機
そんなものどこに?
よく晴れ過ぎているせいで
私は何かを見失っているのだろうか
すれ違う人たちは
皆マスクをしてうつむいている
若い人たちは
かたまりで談笑しながらも
「ソーシャルディスタンス」
などと話している
今世紀最大の人類の危機
私はなぜかもやしと納豆ばかり買っているよ
鼻がすんすんしたり
喉がいがいがしたりすると
いつもよりちょっとばかり多めに
緊張感が走ったりしているよ
人類最大の危機が身に迫っているなんて
本当のところ
まだうすうすとしか実感し得てはいないのだが
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行動変容
いつも行っている近所のスーパーが
外から見ると朝から激混み
駐輪場からも自転車が半端なくはみ出している
若夫婦 老夫婦 赤ちゃん 子ども 学生さんたち
何これ どこが外出自粛?
どこのレジャー施設?
かえっていつもより三密じゃん
やっぱり山の上のすいているスーパーに歩いて行ってみるよ
疲れるけど
そうして普段誰もいない浄水場の周りの歩道を
てくてく歩いていこうとしたら
何人もジョギングする若者やおじさんがいる
マスクもせずにはあはあしながらそばを通り過ぎていくじゃん
何これ どこのスポーツ施設?
ここも歩きたくない道になってしまったな
私の生活範囲
皆さんの妙な行動変容で
かえって三密が生じてしまっているよ
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試薬
神が笑いながら
毒薬を注入してきたとして
生贄のネズミはケージの中で
もとより守られていたわけでは無かった
ここからが
真の生命の
エクスペリメント
新しいシャーレに
一滴一滴と
呼吸の奥から滲み出した
清明な祈りを垂らし入れる
不確かな試薬を
完全に無防備に
飲み干すためには
なお
神への諮問は続けられなくてはならない
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谷中の風景
テレビのヒーリングチャンネルで
東京の谷中の風景が映った
マスクをしている人なんて一人もなく
混雑した商店街を体を触れ合わせながら歩く人たち
きっと数年前の映像だ
乾いた温かい道に腹を出して寝そべる猫
行列のできるコロッケ屋さんでコロッケを買って
夫と立ち食いしたのは5~6年前のことだっけ
あのときは速足の強行軍に文句を言いながらも
あちこちのお店を覗いて楽しかった
今の谷中はどうなっているのだろう
白黒猫のみーすけさんは元気だろうか
誰もいない谷中
混雑している場所に行くと頭痛が起きがちだったが
混雑する風景がどこにも見られなくなったら
それはそれで頭痛がしそうだ
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へでもない
世に自粛ストレスというけれど
そんなものはへでもない
3年半前 姑の介護を引き受けた時から
私はずっと外出自粛だった
外食も旅行も全然行っていないからね
友人からのランチのお誘いも
ほぼほぼ断っているからね
帰省だってほとんどできていない
この3年半 土日祝日ゴールデンウィークも毎日介護
長期の休みは医療機関も休みだから
高齢者にとっては
リスクでしかないからね
これからウィルスをうつしてもうつされても
しょうがない しょうがないとしか言いようがない
誰も責めないし責められたくない
とりあえず真面目に家にいて
念入りに手洗いし
それで起きてしまったことは
しょうがない
高齢の姑 タバコ吸いの夫 そこそこ高齢の私
考え出したらきりがない
家族以外は誰とも会わず 話もしない
これがこの先ずっと続いてもへでもない
毎日太極拳筋トレヨガ時々自彊術してるもんね
読みたいミステリー小説は50冊は買いためてあるし
録画した映画も常時20本は待機している
やりたいことはたくさんある
だから全然平気
へでもない
たぶん
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会えない
今日 薬局で買い物をしたら
ビニールの垂れ幕越しに
店員さんが済まなそうに
おつりをトレイに置いた
そうか もう誰とも触っちゃいけない世の中
そして
気軽に会ってもいけない世の中
おしゃべりしてもいけない世の中
人と会う約束も
毎週のスケジュールも全部消し飛んで
手帳の書き込みは赤いバッテンばかりだ
今まで普通に会えていた人が
急に異国の人になってしまったみたい
宇都宮の兄は90歳の母に
いざとなったら車の後ろに寝っ転がっていれば
宇都宮から川崎まで会いに連れて行ってあげるよと
言ってくれているそうで
電話をしたら母は平気そうに笑っていた
「今生の別れ」という言葉すら頭をよぎっていたが
母が平気でいてくれているなら
私も平気でいられそう
他の皆もきっと元気だ
そう思えば
私も元気でいられそう
今はどこもかしこも透明なビニールの垂れ幕の中
もうおつりを手渡してくれる習慣は
戻らないのかもしれないが
せめてちゃんと微笑み合おう
いつか垂れ幕越しじゃなく
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花びら
桜の時期はとっくに終わったのに
どこからか風に乗って
桜のはなびらが一枚
ふわりと庭に舞い降りる
もし凶悪ウィルスが
これくらい大きくてよく見えていたなら
道行く人に
あら あなた 肩についてますよ
とか言って
棒でつんつんして落としてあげられるのに
もし桜吹雪のように
あたり一面真っ白に飛んできたなら
そう これはもうだめだな
棒をぶんぶん振り回して
滅茶苦茶に叩きのめそうとしても
そうとなったら
花びらを身体中にたからせたまま
へへっと半笑いし
小さくファイティングポーズをとってやる
くだらないB級映画のヒーローの
情けないラストみたいに
(2020年4月24日)
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箱
やっと町が
ゴーストタウンのようになってきた
少し先の公園の横の
無人販売の野菜売り場を歩いて見に行き
帰ってくるまでの15分の間
誰にも会うことがなかった
歩きながら
静まり返った団地や
一戸建ての家々を眺めまわす
一つ一つの四角い箱に
ちんまり人間たちが
納まっているのだな
壮大なスケールで飼育ケースが
並べられている感じ
鳴けもしない虫たちが
無限の時間を持てあまし
ケースをカリカリと引っかいている
ただ惜しむらくは
エサを投入してくれる
かわいい手が
どこにもない
(2020年4月25日)
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髪型
もうそろそろ美容院に行きたいところだが
まだそうもいかないので
自分でちょこちょこ切っている
左右の感じがどうも違う
アンシンメトリーの
ある意味おしゃれヘアー?
仮に 今の事態がいきなり解除されて
さあ 明日から普通にしていいですよと言われたら
美容院に行く暇もなく
すぐに太極拳の教室も始まって
この髪型で皆の前に立つことになるのだろう
この髪型で
「はい チーシー」とか号令をかけるのか
長いお休みのあとで
皆も
ドンジャオやシャーシーができなくなっていたり
そもそも套路を全部忘れてしまったり
白髪が目立ったり
太ったね
やせたね
ということもあるのかもしれない
私もまた髪型ばかりではなく
以前とは違う部分があるだろう
そもそも早速練習を始めるどころではなく
笑顔と泣き顔で
おしゃべりし続けるに違いない
まあまだまだそんな日は遠いわけで
誰とも会わないことに乗じて
私の髪型は
どんどん珍妙になっていく
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俺じゃなきゃダメな仕事
「俺じゃなきゃダメな仕事がある
熱があったらどうするんだ?」
と言いながら
夫が月末締め切りの仕事に出かけていく
「熱が出たら
休まなくちゃだめでしょ」
と簡単に言えるものでもないらしい
たった一人の仕事の肩代わりでも
何人もの人の手をわずらわせる
「俺じゃなくちゃダメな仕事」がある限り
人は行動を迷い続ける
そしてまた 私の主たる仕事である介護はどうだろう
私じゃなきゃダメなのだろうか
そうでもないだろう
いざとなったら夫に任せる
しかし看護師に
「おむつの替え方を教えてください」と
頭をさげたあの時の私の勇気と意気地ぐらいは
持ち合わせてくれていないとな
特におむつ一杯広がったうんちの洗い流し方な
介護は
数日やれば終わりっていうものじゃないぜ?
特におむつ替えは
1日8回 365日 祝日休日なし 夜もオフじゃないんだぜ?
誰にでもできるけれど
誰もやりたがらない仕事
代わってくれる?
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間違い探し
「やまさかのぼれ
やまさかじいさん」
と歌いながら
小さな坂道を自転車で上ろうとしている幼児がいて
そばにいるお父さんが
「それは はなさかじいさん」
と笑いながら後を歩いていく
ジョギングをする若者が
シュンシュンとばして走っていく
小学生の兄弟とお母さんが
スーパーの袋をさげて
しりとりをしながら歩いていく
赤ちゃんを抱っこした若いお母さんに
しきりに話しかけている近所のおばさん
若い女性がスマホ片手に
誰かと会おうとして何度も道を右往左往している
私は道のそばの家庭菜園で
なりすぎたさやえんどうを
袋いっぱい収穫しながら
そんな人々の様子を眺めている
さて
2020年4月下旬のよく晴れた月曜日のお昼近く
この風景の中で
間違っているのは何か
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マスクの意味
海苔屋さんで
海苔を機械で切るパートの仕事をしたことがあるので
私は知っている
海苔の粉が舞い飛ぶ中
普通のマスクなんて何の役にも立たないことを
マスクのワイヤーをいくら鼻に押し付けても
息を吸い込んでいる限り
海苔の粉は必ず入り込む
鼻の横とか鼻の穴の中が海苔の粉で真っ黒だ
ということは
海苔の粉より小さいウィルスなんか
軽々と入ってくる
マスクマスクと皆騒いでいるけれど
あれは気休めだよ
自分のくしゃみや咳を外に出さないためなら
少しは意味はあるだろうが
うつらないようにとマスクしてても全く無駄だよ
それに手作りハンカチマスクなんてもはやファッション
ウィルス透過率のことなんて全く考えてないでしょ
ということを
海苔業界の人や
粉塵作業業界の人たちは
言い出さないのかなあ
私がマスコミにリークしたとして
取材来ちゃってもいやだから
私も家族以外には言わないけれど
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寝不足
11時には布団に入りたいのに
キリのいいところまで
録画した映画を見ていたり
ミステリー小説を読んでいたりして
気付けば11時半
寝不足だと免疫力下がっちゃうよ
でもまだまだやりたいこといっぱい
あと1時間欲しい
半分うとうとしているのに
もう内容が頭に入ってきていないのに
机にしがみついている
そのうえこんな文章書いてるから
11時40分になっちゃったよ