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2018年~ 読んだ本の記録(雑誌・漫画以外)

 

 

ア行

〇「アイ ロボット」ロボット3原則から逸脱する事例を短編で ロボットが完全に人に危害を加えずにいるのは不可能だと思った

②「赤ずきん、旅の途中で死体と出会う」真っ当であるべき童話の主人公が犯罪を犯していたりヤク中だったり破天荒 賢い赤ずきんが探偵役

③「あなたの人生の物語」SF短編

・「バビロンの塔」砂漠の真ん中に立つ超絶高いバビロンの塔の天辺にある円天井を突き抜けたらそこは地上だった 再び塔を目指す男

・「ゼロで割る」1=2を証明してしまった女性数学者の苦悩 数学の不条理は人生の不条理にもつながり夫はもう彼女とはやっていけない

・「あなたの人生の物語」異星人の言語を解析中に女性言語学者は自分の未来をみてしまう 幸不幸併せ持つその未来に向かって生きていく

・「72文字」実験で5世代後に人類は不妊になり滅亡すると知った研究者が人形を動かす72文字の名辞を精子卵子に入れ自己複製させる

・「地獄とは神の不在なり」天使降臨と地獄顕現がたびたび現れる世界 奇跡を受けて病気が治る者ととばっちりを受けて死ぬ者あり

・「顔の美醜について」美醜が認識できなくなる装置をつけた人たちの心情の吐露 自分の美しささえも意識しなくなるということは

①「あるキング」伊坂幸太郎 天才バッターの生まれ変わりの少年はマクベスの三魔女に運命を翻弄される 少しバッドエンド

〇「アンドロメダ病原体」細菌学、培養学、分析学、防疫学を駆使して宇宙生命体の謎を解明 勉強になる

​③「ウッドストック行 最終バス」バス停にいた二人の女性の内一人が殺されそのもう一人が誰だったのか もつれた愛人関係 

③「Nのために」湊かなえ ドラマ版もすばらしかったが原作もよかった 杉下を中心にNのイニシャルを持つ登場人物の秘められた愛が事件を呼ぶ

②エラリー:クイーン

 「Ⅹの悲劇」大勢の人がいる列車内や船での殺人 ドルリー・レーンが60歳ながら若々しくかっこいい 指の形Ⅹはダイイングメッセージ

​ 「Yの悲劇」ヴァニラの香り すべすべのやわらかな頬 冒頭に死体となっていたヨーク・ハンター(イニシャルY)が大きく関わっている

 「Zの悲劇」2つの殺人 お嬢さん探偵ペイシャンスが結構うざい 運命に翻弄されたエアロン・ダウがただただ哀れ 船の名前の中にZ

​ 「レーン最後の事件」シェークスピアの直筆の手紙を巡って殺人が起きる 驚愕の犯人はXYZの物語の終焉にふさわしい

 「ローマ帽子の秘密」劇場で殺された悪徳弁護士のシルクハットの行方を追うクィーン父子 犯人は自らの出自の弱みを握られていた男

​③「折れない心を支える言葉」工藤公康 野球のことだけでなく幅広く人生の困難に励ましを与えてくれる本 いい家族を持っている

​③「ABC殺人事件」名前の頭文字A、B、Cの順に殺人が起こるが、犯人が殺したかったのは1人、他の殺人はカムフラージュ。

カ行

​②「解錠師」子供の頃の事件のトラウマで口がきけないマイクル 17歳の時に解錠の腕を見込まれのっぴきならない金庫泥棒に巻き込まれる

〇「外套・鼻」ゴーゴリ作 カフカや安部公房に通じる不条理ファンタジー あまりの荒唐無稽さにかえって感心する

③「カササギ殺人事件」(前編)大きな屋敷に勤める家政婦が不審な死を遂げ続いてその屋敷の主人も惨殺される。犯人はまだ不明

➂「カササギ殺人事件」(後編)本の出版を手掛けた編集者が遭遇する殺人とその解決 前編で明かされなかった犯人もやっと分かる

〇「華氏451度」情報統制のため書物を持つことが許されない世界 頭脳の中に書物を刻み込む人々

③「火星のプリンセス」絶世の美女の火星人デジャーーソリスと地球人ジョン・カーターとの愛。醜い火星の動物ウーラの忠犬ぶりも印象深い

③「紙の動物園」人身売買で買われた中国人を母にもつ男が若くして死んだ母を追憶する 踊る折り紙の動物の不思議 

③「華麗なるギャツビー」ギャツビーの愛の強さと相手の女性の弱さとその夫のクズぶりを描いた作品 パーティーシーンが絢爛豪華

〇「渇きの海」固体でも液体でもない月の海の表現秀逸 時間制限ありの船の救出劇

​②「黄色い部屋の秘密」ガストン・ルルー 堀口大学訳 密室トリックの古典的名作 マチルドが若き日の過ちを父に知られたくないばかりに悲しい偽装

②「九マイルは遠すぎる」ハリィ・ケメルマン

  1「九マイルは遠すぎる」短い一文からその人物設定、時刻、道筋などを推論 実際に殺人が行われていたことを突き止める

​  2「わらの男」指紋だらけの誘拐脅迫状から兄と弟の主客転倒を導き出す

  3「10時の学者」10時に論文の諮問試験を受ける予定の大学院生が殺される 研究テーマ同じ教授が院生にその論文を発表されると困る

  4「エンド・プレイ」チェス中来客によって殺されたとされる教授 チェスの盤面を見て駒は後から並べられたものと分かり犯人特定

  5「時計を二つ持つ男」時間に厳格な男が階下の電子時計を確認に行くことを狙って階段から転がり落ちるよう仕組む

  6「おしゃべり湯沸かし」高価な壺の研究をしている男に届いた手紙を同室の男が湯沸かしのお湯で開封しているらしい音を聞いて推理

  7「ありふれた事件」雪の中の死体 その男が結婚したら遺産が女のもとにいってしまうことを恐れた親族が小切手支払いの時間偽装

  8「梯子の上の男」研究論文を共著ということで出版したかった教授が相手の教授を殺しその現場を写真に撮った者を殺した

①「草枕」夏目漱石 漢文の美文調 恐ろしいくらいの語彙力 

〇「くらやみの速さはどれくらい」アルジャーノンと並び称される作品 手術前の森での述懐が美しい

②「グリーン家殺人事件」ヴァン・ダイン Yの悲劇とちょっと似ている 当主の遺産を巡ってある家族内で起きた連続殺人事件

​③「クリスマスのフロスト」少女失踪事件から始まって32年前の銀行員殺人事件まで複雑に絡み合う ズボラで人間味ある刑事フロスト

②「黒後家蜘蛛の会2」アシモフ

  1「追われてもいないのに」ある作家が売り込んだ原稿が出版されないので不審に思う 編集長に分が悪い記述が潜んでいた

    2「電光石化」企業スパイがある品物(小さくて重く隠しにくいもの)を誰にも気付かれずに手元から手放す方法

  3「鉄の宝玉」先祖代々伝わる隕鉄を大切にする男 価値などないはずだが高額で欲しがる者現れ実は包み紙に高額切手

  4「三つの数字」妄想癖の学者の文書が入った金庫をあけようとアルファベット混じりの数字を解読する

  5「殺しの噂」隣のベンチに座った学生たちが「マーダー」とたびたび言うので殺しの相談かと疑うロシア人

​  6「禁煙」凄腕の人事課の男が面接時煙草の吸い方で落とした鈍重な男が曲者 片手でマッチをする仕草が重要だった

        7「時候の挨拶」ある夫人宛ての大量のグリーティングカードの中に秘密の通信カードを紛れ込ませ配達途中で抜き取る郵便配達人

  8「東は東」叔父が甥に遺産を残す 「唯一無二の東」であるところの都市名を6つの中から選ばなくてはいけない賭け

  9「地球が沈んで宵の明星が輝く」映画製作の監修を担当した二人の学者 クレーター名バィイーは妻の浮気相手ベイリーのフランス語読み

  10「十三日金曜日」13日金曜日に書かれた手紙が大統領暗殺の1か月前に書かれたものかどうかの衒学的な議論

  11「省略なし」伯母が遺産として残してくれた高額切手の隠し場所はアンカット本の袋になっているページの中

  12「終局的犯罪」シャーロック・ホームズの小説中モリアーティーの書いた「小惑星の力学」がどのような論文であったかを推察

①「光媒の花」道尾秀介 読むのをやめてしまおうかと思うほど人の心の暗部を描いている

〇「高原好日」軽井沢に集うセレブ文化人 福永武彦の死に関わるエピソードが印象的

②「皇帝のかぎ煙草入れ」ディクスン・カー かぎ煙草入れが一見して時計のようにしか見えないということが事件解決の鍵となる

サ行

①シャーロック・ホームズの冒険

 「ボヘミアの醜聞」火事だと叫べば犯人は隠したものを急いで取りに行く そこを調べろ

 「赤毛組合」赤毛の人の家の地下室からトンネル掘る くだらない仕事で家を空けさせる

 「花婿失踪事件」義父と花婿同一人物 娘の財産を狙った義父

 「ボスコム渓谷の惨劇」昔の因縁が殺された男の息子に及ぶ

 「五個のオレンジの種」オレンジの種が届くと殺される 犯人は航海の事故で死亡

 「唇のねじれた男」ホームレスの格好で結構金を稼げるのに味をしめた男 ホームズも変装してアヘン窟にもぐりこむ

 「青い紅玉」宝石を飲ませたガチョウの取り違え

 「まだらの紐」寝室の呼鈴の穴から出てきた毒蛇が遺産を受け継ぐ女性を襲う

 「技師の親指」馬車はどこを通ったか 遠くへ行ったのか駅回りにいたのか

 「独身の貴族」花嫁が式場から逃げる 昔の恋人が式場にいた

 「緑柱石宝冠事件」大事な宝冠引っ張り合って壊れる 犯人をかばう男

 「ぶなの木立」犯罪はのどかな田園地帯でこそ起きる 娘の財産を狙う父

①「シャーロック・ホームズの回想

 「銀星号事件」犯人は興奮した馬

 「黄色い顔」黒人の子供が黄色いお面 妻がかつて黒人の男を愛し産んだ子供を密かに引き取った

 「株式仲買店員」証券会社に就職した青年の身代わりに会社に行って詐欺る

 「グロリア・スコット号」囚人船での殺戮

 「マズグレーヴ家の儀式書」代々伝わる儀式書に宝のありかが

 「ライゲットの謎」父と息子の書いた文字には遺伝的な類似点

 「まがった男」三角関係の悲劇

 「入院患者」病人装って閉じこもるが報復処刑

 「ギリシャ語通訳」妹がやばい男とやばい結婚しそうになって兄必死 マイクロフト登場

 「海軍条約事件」失くした外交文書は自室の床下に

 「最後の事件」モリアーティーとの対決 滝壺に落ちたことになっているが?!

①「シャーロック・ホームズの生還

 「空家事件」10年間沈黙を守ったホームズは生きていてモリアーティの腹心の部下に再度命を狙われる

 「ノーウッドの建築業者」ある建築業者が自作自演の焼死装う

 「踊る人形」夫人の過去に由来して踊る人形の暗号とともに殺人起こる

 「あやしい自転車乗り」美しい音楽教師を守ろうと自転車のあとをついてまわる子持ち男やもめ

 「プライオリ・スクール」小学校校長の息子が行方不明 校長の優秀な秘書がカギを握る

 「ブラック・ピーター」殺されて当然のDV男が殺される 過去船乗りだったこの男が乗客の高額証券を盗んでいたことが原因

 「恐喝王 ミルヴァートン」女性たちの若気の至りの手紙などを恐喝の種にしていた男が殺される

 「六つのナポレオン胸像」胸像が立て続けに粉々にされる事件 石膏の職人がとっさにどれかの像に宝石を隠したため

 「三人の学生」先生の机の上にあった試験の問題用紙を3人の学生のうちの誰かが盗み見た

 「金ぶちの鼻眼鏡」引きこもりの老教授の秘書が殺され犯人はずっと家の中に隠れていたが教授の罪を暴き自殺

 「スリークォーター失踪事件」有名なラグビー選手が失踪するがそれは秘密結婚した妻が重病で死にかかっていたため

 「僧房荘園」ある夫人のDV夫が殺される その女性を救おうと以前の知り合いで夫人を愛していた船長が殺した

 「第二の血痕」絨毯の血の跡と床へも浸みた血の跡が一致しない 絨毯をめくった下に重要書類

①シャーロック・ホームズの最後の挨拶

 「藤荘」報復殺人をもくろむある男の不在証明のために自宅に招かれた男

 「ボール箱」塩で満たされたボール箱の中に誰かの耳 姉の夫を横恋慕した妹の企みですべての歯車狂う

 「赤輪党」部屋を借りた人物と部屋にいる人物は別人 窓辺の閃光暗号

 「ブルース・パーティントン設計書」潜水艦の重要機密設計書盗まれ線路上に謎の死体

 「瀕死の探偵」ホームズ瀕死の病気を装い犯人をおびきよせる

 「フランシス・カーファクス姫の失踪」中年独身悠々自適旅行三昧の女性が行方不明 棺の中にどう隠すか

 「悪魔の足」夜、テーブルでトランプゲームをしていた兄妹が、朝死亡と発狂で発見される 悪魔の足と呼ばれる毒の粉 

 「最後のあいさつ」ホームズは第1次世界大戦の頃、2年間も架空のアメリカ人スパイになりすましていた

①シャーロック・ホームズの事件簿

 「高名な依頼人」王族の令嬢が結婚詐欺の男爵に首ったけ 以前の被害者女性が男爵に硫酸

 「白面の兵士」戦争中意識朦朧で入り込んだのはライ病施設 

 「マザリンの宝石」王家の宝冠盗まれ犯人と取引する 窓辺にホームズのろう人形

 「三破風館」老婦人の家を丸ごと買い取ろうとしたのは老婦人の息子を騙した悪女

 「サセックスの吸血鬼」赤ちゃんの首から吸血した母 15歳の継子の息子がサイコ

 「ガリデブが三人」めったに家を離れないガリデブ氏を外出させるための方便

 「ノア橋の怪事件」夫人が橋のところで死んでいる 美しき家庭教師を陥れるために

 「這う男」初老の教授が若い娘を嫁にするにあたってバイアグラ

 「ライオンのたてがみ」ある浜辺の1か所に近づくと心臓をやられて死ぬ

 「覆面の下宿人」サーカス小屋でライオンを放ちDV夫を殺そうとするも自らも顔に大負傷

 「ショスコム・オールド・プレース」借金ある馬主が妹の死を隠したかった

 「引退した絵の具屋」妻の不倫を邪推した夫が妻と相手をガス充満部屋で殺す ペンキの匂いでごまかす

①「緋色の研究」2つの殺しは過去モルモン教徒に瀕死のところを救われた老人と少女に端を発していた

①「四人の署名」過去囚人4人が関わった財宝盗難事件で裏切った看守が現代で報復される

①「バスカヴィル家の犬」バスカヴィル家の者が次々と火を吹く魔犬に殺される 犯人は近くにいる

​①「恐怖の谷」若いころ潜入捜査で天誅団の一味を捕えるが出所した者たちに何年も付け狙われている

サ行

③「自彊術の真髄」どんな病気も自彊術をすれば治ってしまうような気にさせてくれる 中井先生の透視の治療はちょっと盛っているかも

〇「ジェノサイド」映画になりそうなスケール感。楽学系医療サスペンスSFスミステリーバイオレンス

②「湿地」インドリダソン 北欧ミステリの傑作 40年前の酷い事件に関わった女性たちやその子どもが遺伝病という悪夢を引き摺る

②「ジーヴスの事件簿 才智縦横の巻」バカな坊ちゃんが相性悪そうな女性たちと結婚しそうになるのを阻止するジーヴス 事件性はない

③「死のドレスを花婿に」不穏な健忘と睡魔に悩む女性の前に死体 数々の異変は数年越しに仕組まれたものであり父と友人の協力で復讐

②​「ずっとお城で暮らしてる」親兄弟親族毒殺に関わった姉妹が閉鎖的な屋敷に閉じこもって穏やかに暮らしている設定がまず不気味

〇「ステップ・ファーザー・ステップ」宮部みゆき 賢い双子兄弟と気のいい空き巣が擬似親子

〇「スペック 零」瀬文に会う前の当麻がニノマエと初めて出会う ノリがいい

②「僧正殺人事件」ヴァン・ダイン マザーグースの詩に絡んだ見立て殺人 犯人は憎んでいる人物に罪をなすりつけたかっただけ 古典の傑作

​​①「ソロモンの犬」道尾秀介 4人の大学生 ある少年の死に誰が関わっているのか 間宮教授がいいキャラ

〇「スローターハウス5」時間を操るトラルファマドール星人によってタイムトラベルし続けるある男の話 

〇「城」カフカ 無駄に長編すぎる 霧と雪に煙る町で偽測量士Kが城にたどりつけず帰ろうともせず

②「深夜プラス1」要人をリヒテンシュタインまで殺されないように送るためボディガードらが命を張って守る 最後現れる敵ボスは意外な人物

 

 

タ行

〇「タイタンの妖女」火星・水星・タイタンと理不尽な運命で宇宙をさまよう男女 トラルファマドール星人が一枚かんでいた

②「樽」クロフツ 問題の樽がいくつあってどの経路をたどったかが国家を3つまたがっていて複雑 犯人のアリバイ崩しも圧巻

②「短編小説をひらく喜び」金井雄二 短編小説の紹介とともに筆者の人生論文学論詩論なども読みやすいタッチで書かれている

①「地下室の手記」ドストエフスキー 世を拗ねた男が地下室に篭って手記を書いている 学生時代の友人との愚かしい絡み

〇「津和野殺人事件」火サスそのままの展開 無駄な会話多すぎるとも思ったが最後はあっちこっちの伏線回収

①「罪と罰」文句なく世界最高峰の文学 追い詰められていくラスコーリニコフと象徴的に周りで起こる出来事 家族愛と友情

②「停電の夜に」ジュンパ・ラヒリ インド文学 心離れた夫婦が停電の夜に少しずつ秘密を打ち明け合うが離れた心は戻らず 他にも短編いくつか

        インドの人たちのしきたり、暮らしぶり、考え方などを通じて若い男女や子供の心の機微が繊細に描かれている

③「東京公園」ミア・ファローの映画「フォロー・ミー」を思い出した 公園の描写をもっときめ細かく描いた方がいい 表現の浅さが気になる

②「時の娘」 タイムトラベルSF短編集

 ・「チャリティーのことづけ」200年の時を経てチャネリングした少女と青年 魔女裁判にかけられそうになった少女を救う

 ・「むかしをいまに」交通事故死した52歳の男が人生を逆再生して誕生の時まで遡る

 ・「台詞指導」過去にタイムスリップした女優が美青年に一目ぼれされるが無視してしまう 共演した老俳優がその男だと気づくがもう遅い

 ・「かえりみれば」30歳の婦人が教授の薬で30歳の心のまま15歳の時代にもどってしまう。楽しむどころか勉強が大変であたふたした話

 ・「時のいたみ」足の悪い男が急に10年後の自分と取ってかわる 鍛え上げられていた肉体は崖から落ちそうになった妻を救うためだった

 ・「時が新しかった頃」タイムトラベルで白亜紀に出会った火星人の姉弟が現代で共に研究していた同僚だったことに気付きやっと愛を告白

 ・「時の娘」一人の女性が現代から過去に飛び科学者と結婚 自らが「母」であり「娘」であり「赤ちゃん」であったことに気付く

 ・「出会いの時巡り来て」タイムトラベルで各時代を飛び回っていた冒険家がどの時代でも遭うのだがすぐにすれ違ってしまう女性を探し出す

 ・「インキーに詫びる」子供時代の過ちである女性を交通事故に遭わせてしまった悔やんでいる男の元に未来の自分が誤解を解きに来る

②「毒入りチョコレート事件」アントニー・バークリー 犯罪研究会の6人が次々に推理していく 一番地味な男が最後に解き明かす

〇「図書館戦争」有川浩 若々しい会話に映画化もうなづける。榮倉奈々と岡田準一の配役も合っていると思う

ナ行

①「ねじの回転」ヘンリー・ジェイムズ 若い女性が美貌の兄妹の家庭教師になるが身辺に幽霊の影 現実なのか妄想なのか

〇「脳男」生まれつき感情を欠損しているロボットのような男が爆弾テロを防ぐ ワイヤーをくぐって少女救うところがすごい 

 

 

ハ行

〇「果てしなき乾き」美しい女子高生の周りに広がる深い闇 父が元凶 よく映画にできたなと思う惨さ

③「バベル九朔」過去のテナントがすべてどんどん積み上がっている異世界のマンションの表現がすごい 荒唐無稽だがすごい発想だと思う

③「半身」サラ・ウォーターズ 監獄に囚われている美しき霊媒師シライナ オカルトかサイコホラーの様相を呈していたが心理操作された主人公は破滅に至る

①「PK」伊坂幸太郎 超能力もの 「臆病は伝染する 勇気も伝染する」1匹のゴキブリが未来を変える鍵を握る

①「火花」又吉 大きな事件事故があるわけではなく芸人の春秋を描いた静かな作品

②「フォルトゥナの瞳」人の死の予兆が見える青年が悩みつつ自分の命と引き換えに多くの人を救うがその恋人も青年の死が見えていた

②「ブラウン神父の童心「」

 1「青い十字架」高価な十字架を泥棒から守るため行く先々で細工をしていくブラウン神父 懺悔を聞きすぎて犯罪に詳しい

 2「秘密の庭」首のすげ替え死体が警部の庭に転がっている まさかの1話目で登場した有能警部の大義のための殺人行為

 3「奇妙な足音」ホテルの晩さん会に集った招待客12人と給仕15人の服装が似ていたことから起きた銀食器盗難事件

 4「飛ぶ星」ある家族が行ったクリスマスの演劇の中で盗まれようとしたダイヤ ブラウン神父に諭され盗賊フランボウがここで改心する

 5「見えない男」見えているけれど怪しいとは思われずスルーされてしまう人物 それは郵便配達人

 6「イズレイル・ガウの誉れ」すべてのゴールドをご主人の遺言で贈られた正直者の使用人があらゆるゴールドをはぐ 

 7「狂った形」東洋趣味の芸術的なつくりの屋敷に住む小説家が奇妙な形の短剣で刺殺される

 8「サラディン公の罪」人妻と駆け落ちしその夫を殺した男がその息子に命を狙われるが密かに弟と入れ替わって執事演じてた

 9「神の鉄槌」謹厳実直な牧師がやくざな弟を殺すため教会の塔の上からハンマーを投げ落とす

 10「アポロの眼」フランボウの新しい事務所の上に胡散臭い宗教人がいて愛人のタイピストを失明させた挙句殺す

 11「折れた剣」死体を隠すには累々とした死体の山を築け 無謀な戦いで多くの戦死者を出した将軍の意図を暴き出すブラウン

 12「三つの兇器」現場にナイフ、銃、ロープあるも殺人ではなかった 非常に楽天家で笑顔の絶えない男が陥った自殺願望

​②「ペスト」カミユ 時々読みにくいのは訳のせいか原文がそうなのか 宗教的哲学的考察もあり深い 時代も病態も違うので今の状況には当てはまらないが、ロックダウンされた中で次々と家族や友人を失っていく絶望感はリアルに感じることができた

〇「変身」カフカ 40年ぶりに読んだ 家族、特に母親の対処能力のなさにイラっとする 

​③「ボーン・コレクター」映画と犯人は違う。小説ではもうひとつ国際テロ事件も関わってくる。安楽死を望み続けるライムにとって希望ある終わり方

 

マ行

〇「幻の光」家族関係・生活環境が陰鬱すぎて主人公の女性に同情を禁じ得ない

〇「真夜中のパン屋さん」親に愛されない悲しみを秘めた者たちがあたたかなパン屋さんに集って心を癒していく

③「ミザリー」映画より残酷で怖い サイコパスなアニーは頭もよくポ-ルを決して逃がさない 小説を書き上げることで生命力を保ったポール

​②「見知らぬ乗客」交換殺人なのに会いすぎだろと突っ込みを入れつつも精神的に追い詰められていく2人の心理描写が息苦しいまでに見事

③「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」孤島での16歳の娘の失踪事件に端を発し時代を跨いだ壮絶な殺人事件に発展していく 調査担当のリスベットが映像記憶能力と類まれな探査能力を使って「ミレニアム」編集長ミカエルに協力し真相に迫る 愛が実らないところ悲しい 

ヤ行

③「幽霊の3分の2」記憶を失っている小説家とその出版元やエージェントや書評家の意外な関係性 「ランゲルハウス島」が身元を突き止める手がかり

③「夜明けのフロスト」短編集 クリスマスの日に起こった殺人事件がいくつか フロストが関わるのはそのうちのひとつ

・「クリスマスツリー殺人事件」キレやすい男がツリーを積んだ赤いトラックの運転手を殺していく

・「Dr.カウチ 大統領を救う」妻と不仲の大統領を友人の獣医カウチが自宅の犬フード盗難事件と絡めて解決策を示す

・「あの子は誰なの?」顔に大やけどを負った元兵士の青年が父親かも知れない5人の男を訪ねていったことから起こる殺人事件

・「お宝の猿」ヤクの取引に使われそうな高額な猿の彫像が盗まれ刑事が森の中のアジトの前前の大きなツリーの天辺に見つける

ラ行

②ルメートル作品

 「その女アレックス」傑作 3章に分かれていて1章ごとにアレックスの印象が180度変わる 「真実」ではなく「正義」を取ったカミーユらの決断 

​ 「悲しみのイレーヌ」傑作 第2章で第1章が犯人の書いた創作物だと分かった時の衝撃 エグくグロい殺人を読み解くには覚悟が必要

 「傷だらけのカミーユ」猟奇性は少ないが犯人の意外性は前作に劣らない「どん底に落ちることになっても、誰かのために何かを犠牲に

 できるっていうのは、そういう誰かがいるっていうのは悪くない」byカミーユ

 「死のドレスを花婿に」次々と起こる小さな紛失や記憶違い 目覚めたら目の前に死体 それはソフィーを陥れるために仕組まれた罠

〇「ロクヨン」主人公の家庭の事情と、過去の誘拐殺人事件がつながる。警察広報官の苦悩と葛藤

〇「ロスト・ワールド」人工的に作られた恐竜はヤギ肉のエサに含まれていたプリオン病原体に感染して死んでいく

①「ロートレック荘事件」筒井康隆 登場人物の表現が曖昧 だれがどの会話をしているのか分からないのでミスリードされる

読んだ本の記録(雑誌・漫画以外)

 

 

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