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1 鶏鳴山と鶏岳           

  • kaburagi2
  • 1月24日
  • 読了時間: 1分

更新日:1月28日

 (栃木県宇都宮市文挾町、上河内村西古屋)

 小来川温泉~鶏鳴山、西古屋~鶏岳

 1997年1月3~4日


 藪を漕いでの奮闘が稜線に達するまで続き、予想外の時間を要することとなった。さらに、午後の入山が影響して傾きかけた冬の日射しが落ち葉の山稜に長い影を引き始める頃、ようやく鶏鳴山(けいめいざん)の頂に達した。とりたてて素晴らしくも無い木の間越しの展望だったが、穏やかな冬の日暮れが詩情を増幅させた。時折梢を震わせる北風と落日に追われるようにして下山を始め、倒木の多い暗い杉林を脱して小来川温泉(おころがわおんせん)へ続く林道へ下り立って、ようやく安堵の息をひとつ大きくついた。

 翌日、風花舞う西古屋(にしこや)の集落から、鶏岳(にわとりだけ)の正規の登山道入り口を見送り、鉢巻林道の途中から入山。というのもたいした岩場もなく複雑な沢があるような山ではないので、一般ルートを漫然とトレースしたのでは面白味もなかろうと考えたからだ。石祠が鎮座する山頂からは、雪をつけた女峰山(にょほうざん)が冬の陽光を反射してまばゆいばかりだ。今年の干支は牛であるが、正月に干支に関係したふたつの山に登り、何か妙に目出度いような心持ちで静かな正月の山を後にした。


 
 
 

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